☆
「きょう、みくちゃん、げんきなかったね」
幼稚園の帰りに、ニィに聞いてみた。
「うん」
「風邪、ひいてたのかな?」
「はなみず、でてたよ。むりしてこなくてもいいのにねー」
「そうだね、朝は元気だったのかもね」
「うん。でも、はなみず、でてたよー」
☆
「ニィも幼稚園でわからんちん、言ってくればいいんだよ。
カズくんみたいに」
「うん、そっかー」
そう言いながら、ちょっと考えてから答えた。
「でも、ニィちゃんはいい子だからねっていわれちゃうもん…」
「そんなの知らないよー。ベロベロバーって言っちゃえばいいんだよ」
私が、ふざけてそう言うと、ニィは笑いながら言った。
「へへー、せんせい、びっくりするかなー」
☆
ニィが1歳のころ、近くの公園で友だち?になってから、
ときどき家に遊びにくる中学生の女の子たちがいる。
幼稚園の近くの中学校を通りかかったとき、ニィが言った。
「ヒロとケイ、いるかなぁー」
「そうだね。勉強してるね」
ニィも大きくなったら、この中学にくることは前に話してあった。
ニィが、ふとまじめな顔になって聞いた。
「ニィ、0てんとったらどうしよう」
「へっ…、いいんだよ。0点取ったって。そんなのは…」
考える間もなく、私はまじめに答えた。
「えーーーーー」
「おとうさん、いっぱい0点とったよ」
「ふーん」
【10月31日】 お芋ほりの日。
幼稚園についてから、「やっぱりいかないー」という。
結局、かみさんも一緒にバスに乗って行ってきた。
11月☆
今日、お散歩のとき、
「ちゃんとはじっこ歩かないと、遠足(動物園)に連れていかないよ」
と先生が注意したら、ニィは先生のところにきて聞いたそうだ。
「ニィはどうぶつえん、いける?」
先生は、「気にしているかもしれません」と話してくれた。
そのことを、ニィに聞いてみた。
「…しろいせんがあるでしょ。
そのせんから、ちょっとでもでると、おこられるんだよ」
散歩のときの様子を説明しながら、ニィがつぶやく。
「せんせい、うるさいんだよー」
≪順番的には、この話の次が(その1)の話になります。≫
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