みんなが手にしている就学通知が、2月になっても届かない子ども。
「ふつう学級をあきらめる」と言わない限り、3月末まで届かない。
「このまま通知が来なかったら、この子は学校に行けないのか…」
そうやって親を追い込み、ふつう学級をあきらめさせた時代があった。
エレベーターどころか、スロープ一つさえ、「就学通知」がなければ話もできなかった。
だから就学時健診を拒否し、みんなと同じ日の就学通知を求めた。
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今は、エレベーターの要望書を出して数日後、小学校のバリアチェックに行ける。
まだ10月。就学時健診も始まらないこの時期に。
しかも、市教委の案内で。
これって、やっぱり時代の変化だよね。
面白いのは、「エレベーターがつくまでの間、階段移動はどうするか」という話。
これって、「エレベーターがつく前提」の話になっているよね。
また、「しっかりした多目的トイレは時間がかかるので、それまでとりあえず入学して困らないようにどうするか」。
これも、「しっかりした多目的トイレ」を作るってことだよね。
そして最も違うのは先生の言葉遣い。
教頭先生がずっと一緒に見て回り、「待ってるよ」と子どもに声をかけてくれたそうです。
この一言で、これからの半年の季節の色が変わるんだろうな。
昔のような不安な日々でなく、親子で入学を楽しみにできる日々に。