《「はじめてのおつかい」のイメージ》
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「はじめてのおつかい」でもっとも単純はタスクは、「おつかい」すること。「お店」に行き、「お目当ての物を買って帰る」こと。それだけ。
緊張してあいさつができなくても、声がでなくても、品物を指さすだけでもいい。
お金の計算なんてできなくていい。それは何年後かでいい。
いま、与えられたタスクはそれじゃない。
お金は、財布から出せばいい。
いくら? そんなことは分からなくていい。
計算はお店の人がやってくれる。
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お店の人は、幼い子どもの「タスク」を、シンプルに見る目を持っている。
3歳や5歳の子に「正確な支払い能力」は求めない、という「お約束」を「制約調整」という。
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そんなふうに、「はじめてのおつかい」は、「タスク」を「単純化」してしまうやり方を教えてくれる。
その子の一番のタスク(願い)を、単純化する。
その子の制約を、周りが調整する。
もっとも単純なタスクを与え、本人の意欲と希望をかなえる。
それで、子どもの主体感覚と達成感を支える。
(ひとりでおつかいできた!)
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「はじめての一年生」でもっとも単純はタスクは、「いちねんせい」すること。
「学校」に行き、「みんなと一緒に遊び、学び、そこに居る」こと。そこでつながりの安全と、四季を味わう。
それだけ。