集会準備(その5)
《千葉県の高校進学率の話》
平成元年の進学率は94.3%。
平成30年の「計画進学率」は、98.8%
「平成の教育行政」は、30年かけて、《4.5%》分の「高校生になれる枠」を広げてきたことになる。
《4.5%》とは、何人の子どもたちを助ける数か?
今年の中学卒業生は約55,000人。その4.5%は約2,400人。
ただし、2400人増やしたことにはなるが、中学卒業生の数は平成になって4万人以上減っている。
また、廃校や統合された高校の数は30校以上ある。
つまり、高校生になりたいと希望しても、高校に行けない15才の子どもにとって、「教育行政」とは、「悪意」そのものだ。
◇
《結論1》
高校進学率が90%を超えたのは1974年。
それから44年が過ぎる。
県教委が「計画」する来年の「進学率」は、98.8%だ。
ここまで来ると、誰の目にも明らかな「結論」がみえてくる。
教育行政の「目的」の一つは、「100%にしないこと」だ。
高校授業料無償化する時代が来ても、
大学の授業料を無償化する時代が来ても、
高校を100%の子どもが学ぶ場所にはしない。
その確固たる決意は、どこから?
なんのために?
何のために、国をあげて、大の大人たちが、15歳の子どもたちのうちの、もっとも弱い立場の1%の子どもの「高校生になりたい」という願いを、潰しているのだろう?
たった1%の子どもの教育機会を奪い潰す「教育政策」を、私たちの社会はいつまで続けるのだろう?
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