ワニなつノート

【膨大な量の観察学習に向けた好奇心の発達】

【膨大な量の観察学習に向けた好奇心の発達】


世界には、君の知らないことが星の数よりいっぱいある。
君の前には人の一生では出会えないくらい
素敵な宇宙が広がっている。

何をみるか、誰に会いたいか、
そのためにどこに行くのか。
それを決めるのが、君だ。
君の旅だ。
君が決めていい。

でも、宇宙はあまりに無制限すぎて、
一人だけでは、自分さえ見つけることができない。
だから、人はみんな「天使のベルト」が必要になる。

「天使のベルト」の重みで、
君は自分の重さを感じるようになる。
君は大切な誰かの思いを抱いて出かけることになるだろう。
君が選ぶことは、君ひとりの選択であって、
君ひとりの選択ではない。

君が大切に思う人の思いを受け止めて影響されていく。
出会った人の数だけ、君は信じることができる。

そして、迷いながら行く。
揺れながら行く。
迷うこと、揺れること、その揺れる幅こそが、君の人生だ。
迷い揺れること、それは自分が大事にしたい人との
出会いの証であり、生きる喜びでもある。

何でも自分ひとりで決めて揺れない人生。
それは、誰とも出会わなかったこと。
安楽死を決めたオランダのおじいさんは、
毎日酒を呑んでいたが、ある日、
小さな孫がウイスキーの瓶を取り上げ
「死なないで」という思いをこめて、外に放りなげてしまった。
おじいさんは、安楽死の意思を翻して、
自然に死が訪れるのを待った。

「自己決定権」にもとづいて、
自分には「経管栄養補給」を「拒絶する権利」があると、
裁判を起こしたアメリカの女性は、
州裁判所でその権利を認められた。

でも裁判に勝ち、自分の訴えを「受け入れてもらえた」ことで、
それまで頑なに拒否し続けてきた食事や経管栄養補給を、
彼女は受け入れるようになる。

人に、出会ってしまったのだろう。


「本人の意思」は、お互いにたずねあいながら。ゆれながら。
そういう相手に出会うために、君は広い世界に旅立つ。

その始まりを膨大な量の観察学習という。

きみが、学校でまず「学習」することは、
「膨大な量の観察学習」というんだ。
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