《安心を習う》
まず安心を習う。
家庭と子ども園で安心を習ってきた子どもは、入学して2~3日で安心を確かめることができる。
同じクラスに知っている顔があればなお早く、確かだろう。
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「安心を習ったことのない子」は誰だろう?
安心を習ったことがない子とは、「ここに居てはいけない」と言われた子。
たとえば、子ども園で、障害を理由に受け入れを断られることがある。一つ二つの園じゃなく、10以上の園に断れることも珍しくない。
そのとき、「ここに居てはいけない」と言われるのは、子どもだけじゃない。親も「ここに居てはいけない」を思い知らされる。
「子どもを、地域の保育園に入れてあげることもできない」「子どもを守ることができない」、それは「親として、この社会に、居てはいけない」と言われるに等しい。
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子どもはそれを見て、聞いて、感じている。親の表情は、自分のせいだと、子どもは感じる生き物だから。
ふだんの生活は安心に包まれていても、こういう状況での「安心を習ったことがない」子ども。
そして、園や学校で、直接「ここに居てはいけない」と言われる子どももいる。
親を守るために、自分から支援学級に行く、という子もいる。
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《35年分の就学相談会の答え合わせ》〜「ふつう学級」と「自立生活」をつなぐもの〜
~6歳の安全が、30年後、50年後の安全でありますように~
2025年1月12日(日)13時半~16時
【写真:仲村伊織】