《定員内不合格者数・日本1位の高知県》
たとえば「高等学校教育問題検討委員会」が、「定員内不合格」についてどんなふうに話し合っているか?
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《定員内不合格の状況について》
◇(委員) 中学校側としては、入試に向けての指導を全く行わないまま受検をさせるということは考えにくい。定員内不合格の考え方について、中高校長会で説明したり、議論したりということはあるのか。
◆(事務局) 定員内不合格者の数については、毎年報告しているが、内容について議論したということはない。中学校側が何も指導をしていないということは想定していない。
十分な指導の上で、学ぶための姿勢や意思がないと判断されるような態度の生徒がいるということである。
◇(委員) 定員内不合格はあり得るということでよろしいか。
◎(委員) 了承
平成24年10月11日(木)会場:高知県立文学館ホール
平成24年度県立高等学校教育問題検討委員会《議事録》~
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これだけである。
「内容について議論したということはない」のに、「十分な指導の上で、学ぶための姿勢や意思がないと判断されるような態度の生徒がいる」ということがなぜ分かるのか?
この議事録は古いが、去年の文科省の全国調査で、高知県は「定員内不合格者=182人」で、圧倒的1位である。
1位の根拠が、この程度の議論である。
いや、そもそも「内容について議論したということはない」がないのだ。
これが公教育の「公平公正」の中身であるということ。