バッコヤナギとは面白い名前だと思い、調べて見た。
なんと、バッコとは「婆っこ」のことらしい。
少し長いがこちらをご覧頂きたい。
樹まぐれ日記さまより引用。
http://acermono.blog.fc2.com/blog-category-124.html
②名前の由来
バッコヤナギとは面白いというか、バッコという響きにユニークさ感じる名前です。一度聞いたら忘れない名前です。
「木の大百科」では、白井光太郎(植物学者)のベイコ(牛)説を記載していますが、「牧野植物図鑑」は記載無しで、その他の主な図鑑を調べても、その由来は不明としています。
インターネットで調べると不明としながらも諸説が書かれていて面白いです。
以下は、「岩木山を考える会 事務局日誌」から、バッコヤナギの名前の由来部分を抜粋。
「ヤマネコヤナギ」は別名を「バッコヤナギ(跋扈柳)」という。しかし、この由来は一般的には不詳とされている。 だが、「不詳」といわれるとあれこれと詮索し、忖度したくなるのだ。
…「バッコ」とは東北地方の方言で、「婆さん」のことを意味することが多い。特に、津軽地方では名詞の語尾に「っこ」とつけることが少なくない。
たとえば、「飴」は「飴っこ」、「氷柱」は「しがまっこ」とか「しがっこ」となる。だから、「バッコ」は「婆っこ」が相当だろうと考えるのだ。
そこで、もう少し勝手な「推理」する。この「婆さん」という名前は、花の様子が老婆の白髪を連想させるからだと、考えてみる。
雌花が受粉すると出てくる白い毛のような「柳絮」が、そのように見えないこともないからだ。これを「白髪」に見立てることは可能だ。まさに、「バッコヤナギ(婆っこ柳)」である。
また、「跋扈柳」という漢字表記もある。
これもあれこれと「想像」を逞しくさせるものだ。恐らく、物知りの「当て字」だろうが、根拠がないわけではないだろう。 「跋扈(ばっこ)」という漢字は、「後漢書(朱浮伝)」に出てくる。
「跋」は踏むであり、「扈」は竹で造った梁(やな)のことだ。 広辞苑では「大魚が梁(やな)の中に入らないでおどりこえることから、上を無視して権勢を自由にすること。転じて一般に、勝手気ままにふるまうこと。
のさばりはびこること」とし、用例として「跳梁跋扈」をあげている。
「ヤナギ」は総じて成長が速く、沢筋の林縁や日当たりのいいところでは「どんどん」増える。まさに、「勝手気ままにふるまい、のさばりはびこっている」ように見える。
そのような状態を物知りが「跳梁跋扈」している樹木の柳として「跋扈柳」と呼んでも別におかしくはない。だが、当て字に過ぎる。
ふと思った。重い積雪に圧せられた「バッコヤナギ」のその立ち姿は幹は曲がり、枝も曲がり、全体が腰の曲がった「婆さん」に見えないこともないなと…。