アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

BGMの存在感

2005年11月16日 | 音楽
先日、なかなか会えない友人と、
お互いの都合その他をやりくりして、
待ち合わせをすることができました。

現代では、メールという嬉しい文明の利器があります。
手紙のやりとりとなると億劫でなかなか…と思っても、
メールならば大丈夫という人は多いと思います。

その友人とも、普段はメールであれこれ話してはおりますが、
やはり、直接会って話すのは格別です。

文字にできる話題と、
わざわざ文字にするほどのことではない話題。
何よりも、その場で話はどんどん進行していきます。

とりあえず入ったお店でコーヒーを飲みながら、
友人の旅行の写真を見せてもらったり…。

どのくらいの時間が経った頃だったか、
ふと、お店のBGMでピアノ曲が流れているのに気付きました。

お店に入った時からBGMが流れていたのか、
途中から流れていたのか、
それすらわかりませんでした。

引き続き話に夢中だった私の耳に(頭に?)は、
BGMが届いていませんでした。

急に、友人が「これ、これ!」とBGMに耳を傾けるよう促されて、
私は再びBGMの存在を確認したのでした。
その時は、友人の好きな曲が流れていました。

その後も、いつしかBGMは私を離れて…。

そろそろ、と、お店から出てきたのは、
店内で、約3時間半の時を過ごした後でした。

夢中だったのですね、私。
「夢中」は「夢の中」と書くのだと、改めて思ったり…。

話しても、話しても、まだ話すことがある…。

どこで、誰と話していても、
誰かが「もう時間だから・・」と言って、お開きになる…。

そして、「またね」と言って別れます。

そう言ってから、ひとりで歩き始める頃には、
周囲の風景や音が、かなりの割合で迫ってきます。
多くのものが目に入りますし、
いろいろな音が耳に入ってきます。

夢中な時間は終わり、自然と普段のペースに戻ります。
こういうタイミングで耳に入ってくるBGMがあるとしたら、
もしかしたら、それが印象深い1曲になるのかもしれません。