「遂に世界が壊れ始めた」
(7)
わが国では年末年始にかけて寒波の襲来に見舞われて降雪による積雪がも
たらす障害に苦しめられ、「あれっ、地球温暖化はどうしたの?」とさえ思
ってしまったが、ところが、ヨーロッパでは日本とは反対にこの時期として
は異常な熱波の襲来がもたらす暖冬に不安を感じていると伝えている。
「"異例の暖冬"スペインではビーチが賑わい、スキー場はピンチ 中東では大
雨被害」
「遂に世界が壊れ始めた」
(7)
わが国では年末年始にかけて寒波の襲来に見舞われて降雪による積雪がも
たらす障害に苦しめられ、「あれっ、地球温暖化はどうしたの?」とさえ思
ってしまったが、ところが、ヨーロッパでは日本とは反対にこの時期として
は異常な熱波の襲来がもたらす暖冬に不安を感じていると伝えている。
「"異例の暖冬"スペインではビーチが賑わい、スキー場はピンチ 中東では大
雨被害」
「あほリズム」
(904)
「世界とは生成である」(ニーチェ)とすれば、自然を資料・材料にして理性
、つまり科学技術が製作する「機械」によって作り変えられた(反)自然の世界
は生成循環に回帰できずにやがて世界は行き詰まる。そもそも科学とは絶対
不変の固定化した真理を追い求める理性に規定されるが、変化する生成の世
界は固定化した「真理」に規定される理性からは生まれない。つまり、
科学技術は決して命そのもを作ることはできない。
「遂に世界が壊れ始めた」
(6)
報道によると、中国では新型コロナウイルスのパンデミックが拡大してい
ると伝えている。
中国のコロナ感染「2億4800万人」 当局推計、ネットに出回る | 毎日新聞
それにしても、感染者数が日本の人口のほぼ2倍の「2億4800万人」
という報道にはさすが中国だと驚かざるを得ないが、しかし、そもそもその
発端が中国から拡散したことを思い起こせば同情も失せる。その中国では、
いまや世界的なエネルギー価格の高騰がもたらす経済不安にも見舞われ、さ
らにコロナ・パンデミックによって経済活動が制限されれば、さすがに世界
の工場である中国経済の停滞は世界経済に大きな影響を及ぼすことだろう。
すでに多くの先進国では生活物価の高騰から抗議のデモやストライキが頻発
していると聞く。これは将に世界恐慌前夜にほかならない。つまり、「遂に
世界が壊れ始めた」のではないだろうか。そして何よりも不安を感じるのは
、わが国の借金が国と地方を合わせると約1200兆円にも達するというのだか
ら他人事とは言ってられない。
「自信のない不安」
(2)
気象庁によりますと、日本時間の4日午前11時18分ごろ、インドネシア・ジャワ島のスメル火山で大規模な噴火が発生しました。
この噴火について気象庁は、日本への津波の有無について調べていましたが、国内外の検潮所では目立った潮位の変化は観測されず、午後6時に「日本への津波の影響はない」と発表しました。
インドネシアの大規模噴火「日本への津波の影響なし」
気象庁
2022年12月4日 18時09分[https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221204/k10013912611000.html」
以下の記事は2018年8月18日に当ブログに掲載したものの一部です。
* * *
「自信のない不安」
かつて、東日本大震災(2011年3月11日発生)の前2011年2月22日
にニュージーランドのカンタベリー地方で地震が起って、留学中だった日本
人28人が犠牲になりました。
当時、オーストラリアのカーティン大学のブライアン・エバンズ教
授(地球物理学)は、(2011年3月)11日に東日本を襲った大地震と
(同年)2月22日にニュージーランドのクライストチャーチ付近で発
生した地震が「関連しているのはほぼ間違いない」との見方を示した
、と翌日のオーストラリアン紙が報じました。当時私はこの見解を忘
れないでおこうと思ったのでよく記憶しています。
* * *
さて、今回のジャワ島のスメル火山の噴火が地震大国である日本に地震を
もたらすとはもちろん断言できませんが、カーティン大学のブライアン・エ
バンズ教授が言うようにそれらが関連するのであれば、ただ、気を付けよう
と言っても気を付けようがないのですが、それでも頭の片隅にでも留めて置
けばイザッという時に落ち着いて行動できるのではないでしょうか。それで
はいったい何時ごろ起こるかと言えば、それはまったく予測できま
せんが、ただ、カンタベリー地震発生(2011年2月22日)から東日本大震
災発生(同年3月11日)までは17日間だったので、スメル火山噴火(2
022年12月4日 )からそのまま17日後を足すと、12月21日頃
が怪しいことになるが、これはまったく科学的根拠に基づかない自信のない
予測です。
(7)
ハイデガーが私淑したニーチェは著書『ツァラトゥストラはこう語った』の
中で「永劫回帰説」を提唱したが、その根拠となる思考は「無限の時間の中
で有限の存在が流転を繰り返すとすれば、同じものが永遠に回帰する」とい
うものである。それでは今日の我々が置かれた状況が過去にも同じようなこ
とが起こったことがあったのかと振り返れば、およそ百年前にはスペイン風
邪のパンデミック(1918年~1920年)が起こり、そして間もなくして
関東大震災(1923年)が発生、さらに新興国アメリカから起こった世界恐慌
(1923年~1930年)、そして遂には第二次世界大戦(1939年~19
45年)へと繋がっていった。それでは今日の我々が置かれた状況はと言え
ば、出来事の年代順は無視して拾い出せば、東日本大震災(2011年3月1
1日)、中国湖北省武漢から蔓延したコロナウィルスのパンデミック(2019
年~)、ロシア軍によるウクライナ侵攻(2022年2月24日~)、このよう
にあたかも同じことが繰り返されているのではないかと感じているのは私だ
けなのだろうか?ただ、世界恐慌と世界大戦はまだ起こっていないが、しか
し地球温暖化をもたらす化石燃料の高騰によってスタグフレ―ション、つま
り景気が後退していく中でのインフレーション(物価上昇)が同時進行する
現象はすでに世界中で起こり始めようとしている。そして、もしも世界恐慌
になれば貨幣価値が暴落して経済秩序が崩壊し、実際百年前がそうであった
うに、食糧需給が滞り飢饉が拡がり多くの社会的弱者が餓死した。否、すで
に地球温暖化がもたらす異常気象から世界的な食糧需給のひっ迫が予測され
ている。すると恐らく政治家は国内不安から国民の目を逸らせようとして敵
対国への対立を煽って戦争已む無しを正当化しようとする。かつて太平洋戦
争に至る支那事変はまさにわが国が仕掛けた軍事侵攻に違いなかった。おそ
らく次の世界大戦は「地と大地」に基づく民族・国家主義対立とは異なる、
ロシア・ウクライナ戦争に見られるようなイデオロギー戦争へと向かう
のだろう。
(つづく)