「今年分の自然資源、7月中に使い果たす 環境NPOが警鐘」
【パリAFP=時事】
人類は1年間に消費することのできる水、土、新鮮な空気といった
自然資源の今年分の割り当てを、今月29日に使い果たしてしまう―
―国際環境NPO「グローバル・フットプリント・ネットワーク(G
FN)」がいわゆる「アース・オーバーシュート・デー」に関する報
告書を発表し、警鐘を鳴らした。
GFNによるとアース・オーバーシュート・デーは過去20年で
2か月早まっており、今年はこれまでで最も早い到来になるという。
また人類が現在消費している自然資源を満たすには、地球1.75個
分の生産力が必要になる計算だという。
GFNは報告書で、「アース・オーバーシュート・デーが7月29
日に到来するということは、地球の生態系が再生するよりも1.75
倍のペースで資源を使っているということだ。これは地球を1.75
個分使っているのと等しい」と指摘。
さらに「こういった地球環境の使い過ぎの代償は森林破壊や土壌浸
食、生物多様性の消失、そして大気中の二酸化炭素濃度の増加といっ
た形でますます明白になっている。また後者は気候変動のほか、異常
気象の頻発化にもつながっている」と強調した。
1986年に算出が始まって以降、この不気味な節目ともいえるア
ース・オーバーシュート・デーは毎年その到来が早まっている。19
93年は10月21日だったが、2003年は9月22日、2017
年は8月2日だった。
GFNの創設者であるマティス・ワケナゲル氏は、「われわれには地
球1個しかない。このことは結局、人類の存在を定義するものだ。私た
ちは破滅的な影響を受けることなく1.75個分を消費することはでき
ない」と訴えている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/07/30-08:29)
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地球一個分の消費生活ってどの程度なのか逆に知りたくなる。