この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

2016年映画総集編-今年観た映画とDVD鑑賞一覧

2016-12-31 17:13:08 | 最近見た映画
 昨年もそうだったが、今年も、どうした訳か、本来『京都シネマ』で最初にやるはずの映画が他館で封切られることが多く、見る映画館が分散された。映画館(上映主催者)は数ある作品の中から上質な映画を《選んで》上映する《義務》があると思うのだが、『京都シネマ』で上映される映画のうち、「これ本当に、中身を見てから看板に掛けているのか?」と疑いたくなるようなものが散見された。もちろん、個人の好みも違うから「何人も納得させるようなものを選ぶ」という作業は難しいと思うのだが、どうも最近の「京都シネマ」の傾向は、【自分の趣向】と少しずれてきているように感じた。 . . . 本文を読む
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『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』-ナチ侵攻直前のチェコで「キンダー・トランスポート」を行った一民間人のドキュメント映像

2016-12-27 23:38:00 | 最近見た映画
 オスカー・シンドラーとか杉原千畝とか、ナチスの横暴から人々を救ったという話は以前に何度も聞いたことがあったが、「ニコラス・ウィントン」という名は初めて聞く名前だった。それもそのはずで、戦後40年以上もたった1980年の後半に、その妻によって屋根裏部屋から1つの『記録簿』が見つかり、初めて〝その事実”が分かったということだった。 . . . 本文を読む
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『オマールの壁』-パレスティナを分断し、青春と人生を分断する「アパルトヘイト壁」

2016-12-23 22:39:57 | 最近見た映画
 もうだいぶ前、10年ほどにもなろうか、『パラダイス・ナウ』という映画を見た。今日の『オマールの壁』を見たらその映画のことを思い出した。調べてみたら、同じ監督の作品だった。  今回の映画は「分断壁」がパレスティナの住民にもたらす悲劇、【民族の分断】と【青春の分断】の話である。 . . . 本文を読む
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小説『共震』-震災のルポとして生々しい描写、社会の断面を鋭くえぐる批評としても、ミステリー小説としても《共震》する感動作!

2016-12-09 10:34:40 | 最近読んだ本・感想
 相場英雄はそれまで名前も知らなかったが、夏に読んだ『ガラパゴス』が圧倒的に良くて、いっぺんに気に入ってしまった。『震える牛』もさっそく読んで、この作家のアイデンティティが分かったような気がした。そして今回の『共震』、思わず身震いしてしまった。 . . . 本文を読む
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