ショパンの生誕200周年を記念して作られた、ジョルジュ・サンドとの愛とその家族との葛藤を中心に描いた音楽映画である。ショパンの映画というよりジョルジュ・サンドが前面にでて、ジュルジュ・サンドの映画のような感じだった。
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本作品は、映画化にむけて監督がイタリア、スイス等を巡り、草刈民代の相手役を勤めるルイジ・ボニーノや、そもそもの原作の振付師であるプティーらとの、映画ができるまでのやりとりを記録した「プロローグ」と、5分間の休息をはさんだ、バレエ:『ダンシング・チャップリン』の「本編」で構成されている。
『Shall We ダンス!』や『それでもぼくはやっていない』を作った監督は、バレエを題材にして、《今度はどんな作品を見せてくれるのだろうか!》と期待をふくらませ、封切りを待って映画館にはせ参じたが・・・。 . . . 本文を読む
【2011年4月12日】 TOHOシネマズ二条
普段、ハリウッド系の娯楽映画などあまり見ないのだが、ついベネツィアに惹かれて見に行ってしまった。
長い橋を渡り到着したサンタ・ルチア駅を降り、ホームをまっすぐ進んだその正面に広がる、スクリーンに映し出された光景は、まさに2ヶ月半前に見た明るい光にあふれたあのベネツィアの運河だった。
そのベネツィアを舞台に、ジョニー・デップ . . . 本文を読む
太平洋戦争末期、サイパン島であった実際にあった話をもとにつくられた映画で、その原作者はアメリカ人という。数年前サイパンに観光で訪れた際、現地の観光ガイドから、『万歳クリフ』から日本の民間人が何人も断崖を海にむかって飛び降りて《自決》していったが、ある部隊の一人の将校が連れ添っていた民間人に米軍への《投降》を進め、九死に一生を得た人もいた、という話を耳にしたことがあった。映画はその話である。
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