【2014年2月2日】
2月になってしまった。
昨日は良い天気だったが今朝は雨。
そんなに寒くもない。
普段の朝は、ご飯が多いのだが、この日は何となくパンが食べたい。それもいつもの安売りの食パンでないものを。
3~4年前橋の向こうに「パン屋」ができた。出勤時に前を通るのだが、今まであまり買いに行っていなかった。
手作りの美味しそうなパンがガラス越しに並んでいる光景を思い出し、起きた勢いで傘とカメラを持って出かける。
やはり、雨の加茂川沿いの木々のシルエットはいい。
冬の、木の葉がすっかり落ち、幹から細かく別れた枝の織りなすフラクタルな影模様が特に好きだ。
『ミラボー橋』
ミラボー橋の下をセーヌがながれ
我らの恋が流れる
私は思い出す
悩みのあとに楽しみが来ると
鐘が鳴ろうと 日が暮れようと
月日は流れ わたしは残る
手と手をつなぎ 顔と顔を向け合おう
こうしていると
二人の腕の橋の下を
相も変わらぬまなざしの疲れた水が流れゆく
鐘が鳴ろうと 日が暮れようと
月日は流れ わたしは残る
流れる水のように 恋もまた死んでいく
恋もまた死んでいく
命ばかりが長く
希望ばかりが大きい
鐘が鳴ろうと 日が暮れようと
月日は流れ わたしは残る
日が去り 月がゆき
過ぎた時も
昔の恋も 二度と帰って来はしない
ミラボー橋の下をセーヌがながれる
鐘が鳴ろうと 日が暮れようと
月日は流れ わたしは残る
ギョーム・アポリネール
堀口 大学 訳
この詩は、アポリネールが、マリー・ローランサンとの恋の果てに読んだものだが、ふと思い出してしまった。
パンも見たいっす!
ここのパン屋さん結構おいしいんです。今度行ったら、撮っておきます、パンだけでも。