今年は、『何十年ぶりとなる文楽の鑑賞』と、『フルスケールのオペラ「椿姫」を『びわ湖ホール』に聴きに行く』という映画以外のビッグイベントが重なって、年の始めは大いに賑わったが、後半は大した映画もなく、《尻すぼみ》に終わろうとしている。結局今年は、はっとするような、【感動的で心に響く】大作はなく、最後のさいご、「ジョゼッペ・トルナトーレ」が映画らしい映画を見せてくれただけだった。 . . . 本文を読む
いただいた券で試写会に出かけてきた。『じんじん』というタイトルの映画で、予備知識はなかった。驚かされたのは、「村おこし」や「町おこし」として各地でいろいろ取り組みをしているところを聞くが、このような子どもの将来まで考えた地道な活動を町ぐるみで行っているところがあると知って感激した。
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イスラエル当局の手によって逃亡中のナチスの大物幹部アイヒマンが亡命先で身柄を拘束された。ナチスのホロコーストに深くかかわったアイヒマンを断罪する裁判がイスラエルで開かれることになり、アメリカにいたユダヤ人哲学者のアーレントはその裁判を傍聴し、『ザ・ニューヨーカー』誌にレポートを送ったが・・・・。 . . . 本文を読む
時代は1960年代。ずっと親友であることを約束した二人の少女は、『ジンジャーとローザ』。軽快な昔懐かしきジャズのメロディーが(テイク・ファイブ他)流れる。1962年の『キューバ危機』やその後迎える『東西冷戦』を背景に、二人の生き方はだんだん違いが見えてくる。 . . . 本文を読む
先日(11月27日)、報道で「60年前に起こった新生児取り違えが明らかになり、病院に3800万円の支払い命令の判決がでた」ことが明らかになった。2週間前の12日には、イスラエルとパレスチナの相互の赤ちゃんが取り違えられたことより、その後の人生が大きく変わらざるを得ない、実際の事件を扱った映画『もうひとりの息子』を見た後だったので、複雑な気分になった。それと福山雅治主演の『そして父になる』。 . . . 本文を読む