遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

松山善三氏、死去

2016-09-03 19:30:54 | 映画
平成28年9月3日(土)

松山善三さん死去
平成28年8月27日(土)、脚本家で映画監督の
松山善三氏が老衰のため、東京港区の自宅で
逝去されました。(91歳)

松山善三氏死去(中日新聞より)

神戸市に生まれ、1946年(昭和21年)松竹
に入社、木下恵介監督の下、助監督を務める。
1954年(昭和29年)脚本家デビュー、
「人間の条件」「人間の証明」等社会派映画の
脚本を数多く手掛ける。
1955年(昭和30年)、助監督時代に木下
恵介監督の「二十四の瞳」に主演されていた、
高峰秀子さんに一目ぼれ、周囲の反対を押し切り
結婚する。


以降、子供は無くも周囲が羨むおしどり夫婦と
して、、、、、、。晩年、ルポライターとして
松山家に通っていた、明美さんを養女に迎える。
喪主は、この明美さんが勤める(中日新聞より)

松山善三氏脚本の主な映画


「名もなく貧しく美しく」 監督 : 松山善三
     小林桂樹、高峰秀子、加山雄三
 ※聾唖者の靴磨きをする夫婦の実話に基付き、
  松山善三氏が脚本を書き初めての監督作品


「あなた買います」 監督 : 小林正樹
     伊藤雄之助、佐田啓二、大木実
 ※野球のスカウト達の新人選手を金で買う争奪戦


「乱れる」 監督 : 成瀬巳喜男
     高峰秀子、加山雄三
 ※人妻と青年の心中未遂事件


「恍惚の人」 監督 : 豊田四郎
     森繁久彌、高峰秀子
 ※アルツハイマーの老舅と息子の嫁の葛藤、


「人間の証明」 監督 : 佐藤純彌
     岡田茉利子、松田優作
 ※戦中、米軍人との間に生まれた孤児は、、


「典子は今」 監督 : 松山善三
 ※サリドマイド病患者の生涯を描いた、
  セミ・ドキュメンタリー映画。


高峰秀子さんは女優引退後は家庭に入り、
ご主人に誠心誠意つくされ、料理の腕前
は一品とのこと。

謹んでご冥福をお祈りいたします、、、。

今日の一句

善人の亦ひとり逝く秋の暮    ヤギ爺



次回は、代表作「名もなく貧しく美しく」
をご紹介したいと思います。