令和4年8月12日(金)
鬼 灯 : ほおずき
アメリカ大陸、アジア、ヨーロッパに約100種類が在る。
ナスカの多年草で野生のものも在るが殆どが栽培される。
6~7月頃に白、淡い黄色の花が咲き、花の後に六角状の
萼が次第に大きくなり、球形の獎果(しょうか)を包み熟
するとともに赤く色づく。 草丈は60~70cm。
奬果は、珊瑚の玉のように艶やかである。
子供の頃に、この玉の中の種を取り出した皮の部分だけを
口に含んで吹いて遊ぶことが流行っていたが、、、、
一般的に栽培される鬼灯には毒性があり(食用品種も在る)
食用にはむかない。殊に妊娠中の女性は流産することも在
り注意が必要である。
鬼灯(ほおずき)の名は、その実の赤くふっくらした様子
から「頬」を連想したもので、「顔つき」のように頬につ
きをくっ付けた呼び名と云われる。
亦、赤い果実から「ホホ」は「火火」で「ツキ」は染まる
という意味からだとも云われる。
更に、子供達が果実の皮を口にいれ頬を突き出す様子から
「頬突」(ホホヅキ)という。
鬼灯の読みは、実が赤く怪しげな提灯の印象から「鬼」と
『灯」で「ほおづき」という伝えがある。
鬼灯の英語名は「graund cherry」、また中国の提灯を意
味する「chinese lantern」も在り、鬼灯の漢字に通ずる。
鬼灯を何故お盆に飾るかは、一説に依るとホオズキの果実
を死者の霊を導く提灯に見立てたという。これに依り鬼灯
という漢字に当てられたと云われている。
鬼には幽霊という意味があり、霊を導く灯とされ鬼灯をお
盆に飾るという。
今日の午後、カミさんが花屋へ出かけ「又、花代が高くな
ったワ、先日(5日)墓前に供える花が普段より高くなり、
また上がった、、」「そうだ、盆(13~15日)だから」
やむを得ぬ事かも、毎年のことだから、、、、、、。
今日の1句
鉢植えの鬼灯一つ赤らみし ヤギ爺