令和4年8月18日(木)
狐の剃刀
ヒガンバナ科の多年草、
東アジア(朝鮮半島)の一部、(九州・四国・本州)に分布
山地の林下に群生する。 有毒植物。
暗黒色の根を持ち、春に約20cmの剃刀状の葉を数本出す。
晩夏に葉が枯れ落ちる頃に花茎を出す。
盆前後になると花茎は30~50cm程に伸び、先端で枝分
かれした先に数個のユリに似た6弁の黄赤色の美しい花を咲
かせる。
この花の由来は葉の形にある。
細長い葉が剃刀のように見えることからと云われる。
亦、なぜ「狐」の名が付いたかは、葉がない状態で花が咲き
その姿が狐に化かされた様にみえ、その色合いも狐に似てい
るからとも云われる。
この花は食用にされる「ノカンゾウ」という花に似ているが、
毒性が極めて強く決して口に入れてはならない。
ノカンゾウ、
今年もまた愛知県豊田市稲武に在る、「大平井公園」では
キツネノカミソリの群生が見られ、丁度今が花の盛りとの事
がテレビニュースで報道された。
私の息子達が小学生の頃に「夏季野外学習」(合宿)が行わ
れたのが、この稲武の地であった。(現在コロナ過で中止中)
子供達は初めて親元を離れ、外泊をし野外学習を楽しんだ。
大平井公園の「キツネノカミソリ」は、毎年8月に見頃を迎
えるが、かなり山深い場所に在り「熊の出没に注意」の看板
が出て居り、一人で出かけないように注意が必要である。
今日の1句
小暗がり狐の剃刀手招きす ヤギ爺