平成27年12月7日(月)
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晩春(原 節子を偲ぶ)
娘の縁談を抱える、父親の孤独、、、小津監督の
繰り返されるテーマを、確立した作品。
ホームドラマとしては、少しシリアスではあるが、
後のTVのホームドラマに多くの影響を与えた様に
想われます、、。
物語では、早くに妻を失くし、病弱だった娘を想う
父親、、、そんな父親を一種病的に慕う娘の葛藤、、
そんな娘との訣別をせねばと、嘘をついてまで
娘離れをせんとする父の姿、、、、。
この作品で、原節子は紀子という名前のヒロインを
演じ、後に「麦秋」「東京物語」と、3作品に於いて
紀子の役で出演した、、、。
紀子(原節子)
父、周吉(笠智衆)
娘の友人アヤ(月丘夢路)
原作は広津和郎氏が熱海滞在中に書いた「父と娘」
から、小津安二郎が野田高悟と共同で脚本を書いた。
初老の父親が娘を嫁がせる、、悲哀を、小津映画独特
の固定カメラのローアングルによる映画スタイルを
この映画で確立、以降の小津映画の基盤となった。
1949年9月公開、松竹映画
スタッフ
監督 : 小津 安二郎
原作 : 広津 和郎(父と娘より)
脚本 : 野田 高悟
製作 : 山本 武
撮影 : 厚田 雄春
キャスト
曾宮 周吉(父) : 笠 智衆
紀子(娘) : 原 節子
田口 マサ(叔母) : 杉村 春子
北川 アヤ(娘の友人): 月丘 夢路
服部 昌一(父の助手): 宇佐美 淳
三輪 秋子(茶の師匠): 三宅 邦子
小野寺 譲(父の友人): 三島 雅夫
きく (妻)
美佐子(娘) : 桂木 洋子
父周吉(笠智衆)、助手服部(宇佐美淳)
電車で通勤、父(笠智衆)と娘(原節子)
あらすじ
早くに妻を失くし、以降娘の紀子に日常の生活を
面倒かけて来た大学教授の曾宮周吉、娘の婚期が
気がかりでならない。
叔母(杉村春子)は、結婚話を
周吉と妹のマサは紀子の縁談を
同様に周吉の妹のマサも気にかけ、在る日、、
「兄さん所の助手のほら、あの人はどうかしら、」
父周吉は娘紀子に「服部君はどうかネ、」
「アー服部君の事か、、、、」
数日後、娘から「今日服部さんが見え、海岸まで
自転車で行ってきたわ、、」娘から好印象を受け
「服部君はどうかな、、結婚相手として」、
紀子は「服部さんと自転車で、海岸へ行って来たワ、」
娘は吹き出し、、「あの方はもう相手が決まって
結婚するそうヨ、」 ガッカリする周吉、、。
その後マサが持ってきた紀子の縁談をどうしても
成就させたい周吉は、娘の茶道の師匠の三輪秋子
との再婚話があり、承諾したと嘘をつく、、。
能の舞台を観る、周吉と紀子
在る日、周吉と紀子は能の舞台を見物に行き、
能の幕間で、反対側の観客席に秋子を見つけ
同じく能を観て居た秋子(周吉の相手)を見つけ
父と娘は会釈を交わすが後、、紀子の視線は、
秋子に向い、悋気の眼差しを、、、、。
紀子は秋子を見つけ、能何処ろではなく
紀子は秋子に悋気の眼差しを、、
帰り径、怒りに震える紀子は、一人で急ぎ足、、。
紀子の友人の北川アヤの家に行き、愚痴を零す
が、、アヤにも結婚をすすめられ、、、。
友人のアヤを訪ねる紀子
その後、父やマサの説得で渋々結婚を承諾させ、
周吉は紀子を説得する
渋々承知する紀子
、
父と娘は京都に旅行する、、、。
京都で父の友人の小野寺一家と、
周吉と友人の小野寺(三島雅夫)
父の友人の小野寺夫婦とその娘の案内で、、
紀子は小野寺の再婚は不潔だと、、、小野寺は
苦笑い、、それでも満足気な小野寺とその娘等。
夜、宿で父と娘は結婚について話をするが、、
また、紀子は「結婚したくない、御父さんと
ずっと一緒に居たい、、」そんな娘を懸命に
説得する父親、、、、。
父と娘は、結婚について、、
やがて、涙ながらもやっと承諾する娘、、。
結婚式の当日、衣装の整った紀子は、父に
感謝の言葉を述べる、、、。
父に感謝を述べる、紀子、、
式が終わり、娘の友人アヤと、、
夜、一人帰宅した周吉は、、、、、。
林檎をゆっくり剥き、、、静かに涙する、、。
林檎を手に、、、、、
※この場面、監督は父親(笠智衆)に最後は慟哭
して欲しいと要求するも、、。
笠智衆に「私には、それは出来ません」と断られ
ました。
私(ヤギ爺)にも十数年前に、娘を嫁がせた事が
想い出され、、、父親の孤独が伝わりました。
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晩春(原 節子を偲ぶ)
娘の縁談を抱える、父親の孤独、、、小津監督の
繰り返されるテーマを、確立した作品。
ホームドラマとしては、少しシリアスではあるが、
後のTVのホームドラマに多くの影響を与えた様に
想われます、、。
物語では、早くに妻を失くし、病弱だった娘を想う
父親、、、そんな父親を一種病的に慕う娘の葛藤、、
そんな娘との訣別をせねばと、嘘をついてまで
娘離れをせんとする父の姿、、、、。
この作品で、原節子は紀子という名前のヒロインを
演じ、後に「麦秋」「東京物語」と、3作品に於いて
紀子の役で出演した、、、。
紀子(原節子)
父、周吉(笠智衆)
娘の友人アヤ(月丘夢路)
原作は広津和郎氏が熱海滞在中に書いた「父と娘」
から、小津安二郎が野田高悟と共同で脚本を書いた。
初老の父親が娘を嫁がせる、、悲哀を、小津映画独特
の固定カメラのローアングルによる映画スタイルを
この映画で確立、以降の小津映画の基盤となった。
1949年9月公開、松竹映画
スタッフ
監督 : 小津 安二郎
原作 : 広津 和郎(父と娘より)
脚本 : 野田 高悟
製作 : 山本 武
撮影 : 厚田 雄春
キャスト
曾宮 周吉(父) : 笠 智衆
紀子(娘) : 原 節子
田口 マサ(叔母) : 杉村 春子
北川 アヤ(娘の友人): 月丘 夢路
服部 昌一(父の助手): 宇佐美 淳
三輪 秋子(茶の師匠): 三宅 邦子
小野寺 譲(父の友人): 三島 雅夫
きく (妻)
美佐子(娘) : 桂木 洋子
父周吉(笠智衆)、助手服部(宇佐美淳)
電車で通勤、父(笠智衆)と娘(原節子)
あらすじ
早くに妻を失くし、以降娘の紀子に日常の生活を
面倒かけて来た大学教授の曾宮周吉、娘の婚期が
気がかりでならない。
叔母(杉村春子)は、結婚話を
周吉と妹のマサは紀子の縁談を
同様に周吉の妹のマサも気にかけ、在る日、、
「兄さん所の助手のほら、あの人はどうかしら、」
父周吉は娘紀子に「服部君はどうかネ、」
「アー服部君の事か、、、、」
数日後、娘から「今日服部さんが見え、海岸まで
自転車で行ってきたわ、、」娘から好印象を受け
「服部君はどうかな、、結婚相手として」、
紀子は「服部さんと自転車で、海岸へ行って来たワ、」
娘は吹き出し、、「あの方はもう相手が決まって
結婚するそうヨ、」 ガッカリする周吉、、。
その後マサが持ってきた紀子の縁談をどうしても
成就させたい周吉は、娘の茶道の師匠の三輪秋子
との再婚話があり、承諾したと嘘をつく、、。
能の舞台を観る、周吉と紀子
在る日、周吉と紀子は能の舞台を見物に行き、
能の幕間で、反対側の観客席に秋子を見つけ
同じく能を観て居た秋子(周吉の相手)を見つけ
父と娘は会釈を交わすが後、、紀子の視線は、
秋子に向い、悋気の眼差しを、、、、。
紀子は秋子を見つけ、能何処ろではなく
紀子は秋子に悋気の眼差しを、、
帰り径、怒りに震える紀子は、一人で急ぎ足、、。
紀子の友人の北川アヤの家に行き、愚痴を零す
が、、アヤにも結婚をすすめられ、、、。
友人のアヤを訪ねる紀子
その後、父やマサの説得で渋々結婚を承諾させ、
周吉は紀子を説得する
渋々承知する紀子
、
父と娘は京都に旅行する、、、。
京都で父の友人の小野寺一家と、
周吉と友人の小野寺(三島雅夫)
父の友人の小野寺夫婦とその娘の案内で、、
紀子は小野寺の再婚は不潔だと、、、小野寺は
苦笑い、、それでも満足気な小野寺とその娘等。
夜、宿で父と娘は結婚について話をするが、、
また、紀子は「結婚したくない、御父さんと
ずっと一緒に居たい、、」そんな娘を懸命に
説得する父親、、、、。
父と娘は、結婚について、、
やがて、涙ながらもやっと承諾する娘、、。
結婚式の当日、衣装の整った紀子は、父に
感謝の言葉を述べる、、、。
父に感謝を述べる、紀子、、
式が終わり、娘の友人アヤと、、
夜、一人帰宅した周吉は、、、、、。
林檎をゆっくり剥き、、、静かに涙する、、。
林檎を手に、、、、、
※この場面、監督は父親(笠智衆)に最後は慟哭
して欲しいと要求するも、、。
笠智衆に「私には、それは出来ません」と断られ
ました。
私(ヤギ爺)にも十数年前に、娘を嫁がせた事が
想い出され、、、父親の孤独が伝わりました。
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