遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

赤のまんま

2022-08-26 16:36:05 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月26日(金)

赤のまんま : 犬 蓼(いぬたで)

タデ科イヌタデ属の一年草、道端の何処にでも在る雑草。
草丈20~50cm、葉は楕円形で互生し長さ3~6cm
程の広祓針形。


夏から秋にかけ茎先に長さ5cm程の穂状花序(柄のない
花が花茎に均等につく)を出し、紅色の小花を沢山つける。

花弁はなく、花弁のように見えるのは萼である。
額は5つつに深く裂けて花びらのように見える。
雄蕊は8本、花柱(雌蕊)は3本である。

和名の「ヤナギタデ」は葉に辛味がなく、役に立たないと
いう意味。
一昔前、女児等が「ままごと遊び」をし、赤い小さな花や
果実を採り、赤飯に見たてて「赤まんま」と呼んだ。
イヌタデは「食べられない」という意味相があり、実際に
料理に使われるのは「ヤナギタデ」(別称ホンタテ、マタ
テ)がである。


雑草が目立つ、公園の所々に赤い稲穂のような草がある。
これが「赤まんま」(イヌタデ)である。
空き地(荒れ地)等にもこれらがあるが、誰も見向きは
しない。今時の子供たちには「ままごと」等はしないの
だろうか、、、。
そうでもない。 内の孫達は、人形や台所セットの様な
おもちゃが在り、それで遊んで居るようである。
昔は(いうと、子供等に叱られそうだが)遊びは自然に
ある物を使い、色んな事を覚えていったが、、、、。
(今は、そんな時代じゃない、危険、感染が怖い等と)


今日の1句

赤まんま子のままごとのなせる儘  ヤギ爺

潮路句会7月例会より

2022-08-25 14:12:03 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月25日(木)

潮路句会7月例会より、

日 時 : 令和4年7月9日(土)、 13時~
場 所 : 大手コミュニテイセンター
参加者 : 出席7名、欠席2名
兼 題 : 雪ノ下、 当季雑詠

蜻蛉の思案の目玉動きけり     玲 子

潮路抄

きらきらと砂躍らせて清水湧く   玲 子


雨の庭烟れるやうに雪ノ下     美保子


咲き初むと見れば早や散る沙羅の花 魚 青

脇役の日陰に楚々と雪ノ下     輝 子


藍暖簾うなぎのうの字泳ぎをり   千 里


玉解来て風の煽れる芭蕉かな    美智子

目の合ひし葉っぱの上の雨蛙    ヤギ爺


夏の盛り、参加者7名(欠席者2名)とやや淋しい、
夏バテ、食欲不振、コロナが心配、、、
それでも句仲間はコミュニテイセンターへ集まる、、、
此処は冷房も確り、、冷たいお茶とお菓子で喉を潤して。
聞けば、猛暑も何のその、句仲間は吟行(白鳥庭園)へ
出かけたようである。

ふはふはと風に浮き立つ合歓の花  美保子

(白鳥庭園吟行より、)

潮路句会9月例会、
兼 題 1)稲の花、2)破れ芭蕉、3)当季雑詠
日 時 令和4年9月10日(土)
場 所 大手コミュニテイセンター

千 振

2022-08-24 16:37:51 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月24日(水)

千 振 : せんぶり、当 薬


リンドウ科の二年草、日当たりの好い山野に群生する。
中国、朝鮮半島や日本に分布する。

日本では関東より以西の本州、九州、四国に広く分布する。
日当たりのやや湿気が在る山野の草地に生息する。

葉は1から3cmの細長い線形で葉は対生する。

茎は方行の暗紫色で、直立し長さ10~20cmの枝先に、
秋になると白色に紫の線が入った五弁の花を付ける。

茎、根ともに全草が常に苦く、千回振り出しても未だ苦み
が残ることから、「千振」の名が在ると云われる。
故に、最も苦い生薬と云われている。
全草を干して煎じ胃腸薬にするが、山麓の土産物店等では
乾した千振を店先にぶら下げて(宣伝?)にしている。
別称の「当薬」は、よく病に効く(当たる)の意味。
開花時の全草を干した物を生薬の「当薬」とし「健胃剤」
として売り出している。
効能は、健胃、胃腸虚弱、消化不良、胃痛、下痢、腹痛等
に良いとされる。
また、外用薬として抜け毛、ふけ性発毛にも良いとされる。
一般的に家庭内で煎じて使用する時には、健胃には全草の
0.3~1.5gを、水の量200~600ccで煎じて、
水量が半分位になったら火を止める。(とろ火で煮詰める)
この汁を1日3回に分けて,食前または食後に服用する。
但し、千振は胃腸を冷やす作用があるため、連続での使用
は避けて頓服として用いることが良いとされる。

千振の、他の名は「イシャダオシ」(医者倒し)の異名が
ある。
千振は、ゲンノショウコ、ドクダミと共に日本の三大民間
薬と云われている。
ゲンノショウコ、
ドクダミ、


犬せんぶり、
紫せんぶり、

今日の1句

村長も千振を干す屋敷裏   ヤギ爺

※村長 : むらおさ、村を修める長。

狗尾草

2022-08-23 16:45:30 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月23日(火)

狗尾草 : 猫じゃらし

イネ科の一年草、草丈50~60cm

葉は同じ属の麦や粟に似ているが、イネ科としては
やや幅広で細長い楕円形、艶の無い緑色の葉をつける。
茎を含む葉鞘とその部分に薄い毛が生えている。
花序は円柱形で一面に花が付き、多数の毛が付き出し
ブラシ状になる。

狗尾草は現在では食用にされないが、粟の原種で食用
として使用されていた。
江戸時代、飢饉の頃にはカラスムギ等とこれを食用と
して飢えを耐えたと云われている。

狗尾草は平地に普通に生え、公園、空地等何処の道端
にも群れている。
花穂を仔犬の尻尾に見立て「狗尾草」(えのころぐさ)
と呼んだ。
また、猫をじゃれさせるので「猫じゃらし」と呼んで
親しまれる。 子供達は狗尾草と言うと、「ン、、?」
と首を傾げるが、猫じゃらしと言えば「ア、これね。」

全世界の温帯に分布する。
日本でも日当たりの好い畑地、荒地等に群れている。
縄文時代の後半には、粟作と共に粟の雑草として大陸
から伝わったと記録が残る。

連日猛暑が続く、8月は恒例となって居る公園の草取
りは、熱中症予防のため休止となった。

その間、時折り続く豪雨と繰り返す日照りに雑草達は
休むことなく、充分な水分補給と太陽の恵のお陰か、
これ見よがしに伸び放題、草茫々状態となって居る。
公園、
駐車場、
道端、

公園、駐車場横、空地、また道路の端や割れ目等にも
容赦なく、蔓延っている、、、、。
時折、訪れる子供達が踏みしだくのも何のそのだ。
ハマノエノコロクサ(変異種)




今日の1句

狗尾草仔犬と伴に燥ぎをり   ヤギ爺

葡萄が届いた

2022-08-22 16:29:54 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月22日(月)

葡萄が届いた

葡萄はブドウ科の蔓性落葉低木、原産地はアジア西部から
ヨーロッパ南部。
ペルシャ・カフカス地方の原産とされ、古くからペルシャ
インドで栽培されたヨーロッパ系と、北米原産の系統があ
る。茎は枝の変形した巻きヒゲで他の物に巻付いて昇る。

葉は心臓形をしている。初夏に花穂を出し淡緑色5弁の細
い小花を開く。花の後、円い果実を房状に生じて秋に熟し
暗紫色、淡緑色となる。 生食、干しブドウにし、或いは
ジュース、葡萄酒にする。
日本では生食が多いが、欧米ではその殆どがワインとなる。
日本では品種改良が盛んで、巨峰・マスカット等の大粒の
品種に人気がある。
マスカット
巨峰、

巨峰は、日本原産の生食用ブドウの品種。
大井上理農学研究所の大井康氏が、ヨーロッパ原産種と米
原産種を交配させた品種で、其の名は大井上理農学研究所
から見える富士山の景観が素晴らしく,名付けたという。

世界の年間の生産量は圧倒的に欧米で、2020年度の生
産量は、1位中国の1477万トン、2位イタリア822
万トン、3位スペイン682万とん、4位フランス588
万トン,以下はアメリカ、トルコ、インド、チリ、アルゼン
チンと続く、因みに日本の生産量は16万トンと極めて少
ない。最近ワイン生産が増えているが、殆どが生食である。

昨日、友人から待望の葡萄が届いた。

「宅配デース、」一目で判る葡萄の箱が、、、、、。


早速、開梱するや先ずは一粒を口に、(供える前に)

カミさん、直ぐに息子宅に電話「葡萄が届いたよ、早めに
取りにお出で、、」 夕刻直ぐに取りに来る。


今日の1句
一房を二人分け合ふ黒葡萄   ヤギ爺