そうすけはワーキングプアであった。今は只のプアである。「働く気があるのに仕事がないのは政治が悪いからだ」とは思っていない。現代は技能がなければ仕事がもらえない。
閑話休題。
仕事がないのは自業自得である。手に職がない。それはわかっていた。ならば健康な身体がある。これがあれば、なんとかなる。甘かった。過ぎ去った時間は、そうすけにめまいだけを残してゆく。企業や自衛隊が求めている人材は健康な身体と健全な心をもった若い人である。人生はかくの如き辛いものである。つまり、こちらが求めても得られない。ならば自ら創りださなければ廻らない。さてはて困ったものですな。
そうすけが失ってはならぬものがある。それは「恥を知る」ということだ。
仕事がなく、経済活動が滞ることがあっても、恥ずかしいことだけはするまい。
他人様から褒められることはないだろう。そして他人様から後ろ指をさされることもないだろう。
ここまできたら、ごちゃごちゃ、じたばたのままでやっていけばいい。
もし、それがいやだったら、どんどん現実に打つかって、いやな目にあいましょう。人生は晴れたり曇ったり、終わってみれば+-ゼロ。いやなめにあっていれば、よいことがあるでしょう。
当たって砕けて創りなおせ。当たらなければ、砕けない。当たっても、相手はびくともしない。だが恥とおもわない。力不足を認め、わが境遇を政治のせいにはするまい。政治は自分自身を幸せにするのではなく他者を幸せにするためにあるのだから。