そうすけ漫録

そうすけの一日の型録です。

よせばいいのにぃ

2008年02月19日 | や行

駅前のとある地下につづく入り口をいくと、まことに薄暗い、バーでKは飲んでくれていた。

「どうしたんだ」とKは叫んだ。

どうもこうもない、あなたに突然に呼び出されて、ここにいる。

「そうすけ聞いてくれ。おれは三日前、落語を観にいってよ。あの日寒かったんでちょいと一杯ひっかけて行ったんだ。そこで大失敗。酔いと疲れと暖房で眠っちゃった。たぶん熟睡してたんだろうな。おまえ知っていたよな、おれの鼾さ。どうやら、やっちまったみたいなんだ。肩を叩かれて目が覚めたんだけど、次に出ててきた噺家がものを食べていようが居眠りしていようが、ここまで来ていただくだけでありがたいんです。ほんとうです、ありがたいんです、ほんとうです、本当ですよ、なんていいながらよ、酔っ払いの噺をやりやがんの。でも、そんときは馬鹿笑いしてたの。でさ、今朝、起きましょうというときに、ひょいと、あれはおれにあてつけて、やった噺だったんだって気がついちゃったの。もうはずかしいやら、ばからしいやら、朝から胸が悶えくるしいというわけなんだ」

うつろな目をむけたKは昔のKではなかった。

「たぶんよ。楽屋で言ってんだよな。あちらで眠っている方、こちらで食べている方。おれの芸が悪いんじゃない。今日の客が悪いんだ」

なんという妄想だ。

「そうだよ、おれが悪いんだ。おれは他人さまにご迷惑をかけている、厄介者ですよ。だがよ、俺だって知ってるんだ。酔っ払って高座にあがった・・・はなし・・・」

いびきが聞こえて来た。眠ったようだ。

Kが目覚めたら、西北西に沈んだ太陽に向って焦げた背をさすってやろう。もう生えぬ翼をほしがる天使よ。
薄くスライスをした海を綱渡りする。自らを破壊してしまった刀を捨てられずにいる愚か者よ。

 

同級生の女性だったら「自意識過剰ね。Kくんは」といわれるだろうな。

 


50日目

2008年02月19日 | 定点観察

6:30起床。晴。体調は、頭は軽くなる。鼻水、せきが出る。

朝食は、ごはん 味噌汁 焼魚(鮭) きゅうり漬け。

昼食は、チャーハン 春巻き 煮物(ごぼう、れんこん、にんじん) カップめん。

夕食は、焼酎紅茶わり てんぷら(さつま芋、春菊) とり竜田揚げ 大根おろし 

※本日も寝たり、起きたり、食べたり、読んだりでした。渡邊十絲子「兼業詩人ワタナベの腹黒志願」さすが兼業詩人の生活と意見は面白い。

22:00就寝した。