1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 K.ライコネン フェラーリ
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
7位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
8位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
9位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
10位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
ベルギーGPです。スタートはポールのハミルトンがホールショット、2番グリッドのベッテル、以下ボッタス、ライコネンが続き、上位陣は無難なスタート。その後方、オールージュの手前でイン側からオコン、ペレス、ヒュルケンベルグと3台並びました。真ん中にいたペレスが逃げ場を失いイン側に寄ってオコンと接触。これが原因でペレスは11位まで後退です。この攻防戦を後ろで見ていたグロジャンが「彼らは冷静になった方がいいね。じゃないとお互いに壁にヒットすることになるから」と無線でつぶやいでいたのがナイスです(笑)。しかし、このオールージュ。今風に言うと「マジ、ヤバい」ですね。基本、全開で通過するコーナーなのですが、左→右→左とトリッキーなレイアウトになっています。それに加えて上り坂。確か、片山右京がインタビューで語っていたのですが、ここは「壁」にしか見えないそうです、「壁」!上り坂で下方向に強烈なGがかかるので、顔を上げられないんですね。クルマのセッティングが決まっていないと相当恐いんじゃないでしょうか。尚、1985年にはドイツ人F1ドライバーのシュテファン・ベロフが世界耐久選手権のレース中、オールージュで大クラッシュを起こして死亡しています。将来が期待されていたドライバーだったので、才能を失ったことを惜しむ声が関係者から多数聞かれました。もし、ベロフが生きていたら、ドイツ人初のチャンピオンになっていたんじゃないかと言われていた程です。どのドライバーもオールージュを当たり前の様に通過していますが、やはり実際危険なコーナーなんですよ。さて、オコンはペレスよりも前を走っていた訳ですが、ペレスが25周目にピットインしてタイヤ交換。2周後にピットインしたオコンはペレスにアンダーカットされたことになりました。このピット戦略に不満を感じたオコンは29周目のオールージュ手前でペレスにアタックしますが、再び幅寄せされて接触です。1回目の接触と似た様なケースですが、その時よりは前に出ていなかったのでオコンはフロントウイングを潰される形となりました(1回目はタイヤ同士)。一方のペレスは右リアタイヤがバースト。この接触でバーチャルじゃないセーフティーカー導入となりました。そして、再スタートと同時に繰り広げられるハミルトンとベッテルの主導権争い。ケメルストレートでベッテルがハミルトンのアウト側から並びかけますがハミルトンはイン側をガッチリキープ。順位は変わらず。オープニングラップと同じ様な展開となりました。一方、セカンドグループの攻防戦はというと、リチャルドがボッタスのアウト側から、ライコネンが同じくボッタスのイン側からオーバーテイク。メルセデスの一翼を担うボッタス、一気に2つポジションダウンです。その後、逆転のチャンスは訪れず、ボッタスは5位でフィニッシュすることになりました。終盤ベッテルはファステストを出してハミルトンに追いすがりますが、対するハミルトンもペースアップして対抗。両者のギャップは縮まらずハミルトンがトップチェッカー、今シーズン5勝目を挙げました。さて、サマーブレイク前のハンガリーGPでファステストを出してゴキゲンだったアロンソ。オープニングラップではフォースインディア勢を大外から捲って7番手にジャンプアップ。しかし、エンジンパワーが足りないのか、ケメルストレートで抜かれまくって次々と順位を落としていき、サインツにオーバーテイクされると「突然パワーが無くなった」と言ってピットイン、そのままリタイアです。テレメーターにはエンジンの異常を窺わせるデータは残っていなかったということなので、これはもうアロンソが独断でリタイアした可能性が高いですね。つまり、ケメルストレートであまりにもアッサリ抜かれてしまうので、テクニックでどうこう出来る問題ではない、と判断したんじゃないでしょうか。そして、サインツに抜かれた瞬間、モチベーションの糸がプツリと切れたと。こんなワガママが許されるのもアロンソの実績と実力があったればこそですが、これはヒドイですね。一方チームメイトのバンドーンは健気に走り続けている訳ですから。まあ、アロンソもかつてのマクラーレン帝国の栄華を夢見て移籍してきたのに、3シーズン目に突入しても、表彰台圏内にも到達することが出来ない有様に腐る気持ちも判らないではありませんが。かつて、皇帝シューマッハを引退に追い込んで2回もタイトルを獲ったドライバーが、セカンドグループ以下のドライバーと毎回バトルをしなければならないという苛立ちもあるでしょう。タチの悪いことに、アロンソは過去の人ではなく、今だ実力を兼ね備えている点が更に自尊心を傷つけてしまうんじゃないでしょうか。前回のハンガリーGP、非力なホンダエンジンでファステストを獲ったことがその実力を証明することになるでしょう。アロンソは今回レース中に無線でスタッフに「もう話しかけてくんな!」みたいなことを言ってたので、相当な苛立ちを抱えていたことは窺えますね。このままマクラーレンにいてもすぐにトップレベルまで到達するとは思えないし、かといってトップチームのシートは埋まっているしで………。妥協してウイリアムズに行くか、それとも思い切ってアメリカンオープンホイール(インディーカー)の世界に飛び込むのか、それはアロンソのみぞ知るところです。信じるか、信じないかはアナタ次第………、ってこれ都市伝説じゃないですから(爆)!
2位 S.ベッテル フェラーリ
3位 D.リチャルド レッドブル・タグホイヤー
4位 K.ライコネン フェラーリ
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 N.ヒュルケンベルグ ルノー
7位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
8位 F.マッサ ウイリアムズ・メルセデス
9位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
10位 C.サインツ トロロッソ・ルノー
ベルギーGPです。スタートはポールのハミルトンがホールショット、2番グリッドのベッテル、以下ボッタス、ライコネンが続き、上位陣は無難なスタート。その後方、オールージュの手前でイン側からオコン、ペレス、ヒュルケンベルグと3台並びました。真ん中にいたペレスが逃げ場を失いイン側に寄ってオコンと接触。これが原因でペレスは11位まで後退です。この攻防戦を後ろで見ていたグロジャンが「彼らは冷静になった方がいいね。じゃないとお互いに壁にヒットすることになるから」と無線でつぶやいでいたのがナイスです(笑)。しかし、このオールージュ。今風に言うと「マジ、ヤバい」ですね。基本、全開で通過するコーナーなのですが、左→右→左とトリッキーなレイアウトになっています。それに加えて上り坂。確か、片山右京がインタビューで語っていたのですが、ここは「壁」にしか見えないそうです、「壁」!上り坂で下方向に強烈なGがかかるので、顔を上げられないんですね。クルマのセッティングが決まっていないと相当恐いんじゃないでしょうか。尚、1985年にはドイツ人F1ドライバーのシュテファン・ベロフが世界耐久選手権のレース中、オールージュで大クラッシュを起こして死亡しています。将来が期待されていたドライバーだったので、才能を失ったことを惜しむ声が関係者から多数聞かれました。もし、ベロフが生きていたら、ドイツ人初のチャンピオンになっていたんじゃないかと言われていた程です。どのドライバーもオールージュを当たり前の様に通過していますが、やはり実際危険なコーナーなんですよ。さて、オコンはペレスよりも前を走っていた訳ですが、ペレスが25周目にピットインしてタイヤ交換。2周後にピットインしたオコンはペレスにアンダーカットされたことになりました。このピット戦略に不満を感じたオコンは29周目のオールージュ手前でペレスにアタックしますが、再び幅寄せされて接触です。1回目の接触と似た様なケースですが、その時よりは前に出ていなかったのでオコンはフロントウイングを潰される形となりました(1回目はタイヤ同士)。一方のペレスは右リアタイヤがバースト。この接触でバーチャルじゃないセーフティーカー導入となりました。そして、再スタートと同時に繰り広げられるハミルトンとベッテルの主導権争い。ケメルストレートでベッテルがハミルトンのアウト側から並びかけますがハミルトンはイン側をガッチリキープ。順位は変わらず。オープニングラップと同じ様な展開となりました。一方、セカンドグループの攻防戦はというと、リチャルドがボッタスのアウト側から、ライコネンが同じくボッタスのイン側からオーバーテイク。メルセデスの一翼を担うボッタス、一気に2つポジションダウンです。その後、逆転のチャンスは訪れず、ボッタスは5位でフィニッシュすることになりました。終盤ベッテルはファステストを出してハミルトンに追いすがりますが、対するハミルトンもペースアップして対抗。両者のギャップは縮まらずハミルトンがトップチェッカー、今シーズン5勝目を挙げました。さて、サマーブレイク前のハンガリーGPでファステストを出してゴキゲンだったアロンソ。オープニングラップではフォースインディア勢を大外から捲って7番手にジャンプアップ。しかし、エンジンパワーが足りないのか、ケメルストレートで抜かれまくって次々と順位を落としていき、サインツにオーバーテイクされると「突然パワーが無くなった」と言ってピットイン、そのままリタイアです。テレメーターにはエンジンの異常を窺わせるデータは残っていなかったということなので、これはもうアロンソが独断でリタイアした可能性が高いですね。つまり、ケメルストレートであまりにもアッサリ抜かれてしまうので、テクニックでどうこう出来る問題ではない、と判断したんじゃないでしょうか。そして、サインツに抜かれた瞬間、モチベーションの糸がプツリと切れたと。こんなワガママが許されるのもアロンソの実績と実力があったればこそですが、これはヒドイですね。一方チームメイトのバンドーンは健気に走り続けている訳ですから。まあ、アロンソもかつてのマクラーレン帝国の栄華を夢見て移籍してきたのに、3シーズン目に突入しても、表彰台圏内にも到達することが出来ない有様に腐る気持ちも判らないではありませんが。かつて、皇帝シューマッハを引退に追い込んで2回もタイトルを獲ったドライバーが、セカンドグループ以下のドライバーと毎回バトルをしなければならないという苛立ちもあるでしょう。タチの悪いことに、アロンソは過去の人ではなく、今だ実力を兼ね備えている点が更に自尊心を傷つけてしまうんじゃないでしょうか。前回のハンガリーGP、非力なホンダエンジンでファステストを獲ったことがその実力を証明することになるでしょう。アロンソは今回レース中に無線でスタッフに「もう話しかけてくんな!」みたいなことを言ってたので、相当な苛立ちを抱えていたことは窺えますね。このままマクラーレンにいてもすぐにトップレベルまで到達するとは思えないし、かといってトップチームのシートは埋まっているしで………。妥協してウイリアムズに行くか、それとも思い切ってアメリカンオープンホイール(インディーカー)の世界に飛び込むのか、それはアロンソのみぞ知るところです。信じるか、信じないかはアナタ次第………、ってこれ都市伝説じゃないですから(爆)!