F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

2021 ROUND 15 RUSSIAN GP

2021年10月03日 08時23分40秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン メルセデスAMG
2位 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダ
3位 C.サインツ フェラーリ
4位 D.リチャルド マクラーレン・メルセデス
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 F.アロンソ アルピーヌ・ルノー
7位 L.ノリス マクラーレン・メルセデス
8位 K.ライコネン アルファロメオ・フェラーリ
9位 S.ペレス レッドブル・ホンダ
10位 G.ラッセル ウイリアムズ・メルセデス

 ロシアGPです。スターティンググリッドはポールがノリス。以下、サインツ、ラッセル、ハミルトン、リチャルド、アロンソと続きます………。何だってー?ノリスがポールですよ!雨で波乱の展開となった予選をノリスが制しました。そして、もう一人注目なのが3番グリッドのラッセル。非力なウイリアムズのマシンで、来シーズンチームメイトになるハミルトンを凌駕しています。ハミルトンとしてもこれは心中穏やかざるものがあるでしょう。スタートはノリスが無難にダッシュ、直角コーナーのターン2に向かいます。ノリスの後ろにはサインツが着いており、トウを使ってターン2にノリスのアウト側から侵入、ブレーキをロックさせつつも首位に躍り出ます。アロンソはラッセルに追突しそうになり行き場を失いコースアウト。ターン3をショートカットしコースに復帰します。2周目、左に大きく回り込むターン3でハミルトンがアウト側からアロンソに並びかけます。そして、右直角コーナーのターン4でイン側からオーバーテイク。6番手にジャンプアップです。13周目、バックストレートでノリスがサインツの後方でDRSを使い一気に加速。ズバッと前に出てターン13でオーバーテイク、先頭に返り咲きです。47周目、首位を行くノリスにハミルトンが迫ってきました。その差はわずかコンマ6秒と完全に射程距離内に入っています。そして、ここで運命のイタズラか、雨が降ってきます。足元をすくわれ大きくコースアウトするノリス。その隙にハミルトンは一気に差を詰めてきますが、足元がすくわれるのはハミルトンとて同じこと。首位争いの2台は雨が強まる中、不毛な意地の張り合いへと突入していきます。そして、その均衡を破ったのはハミルトン。先にインターミディエイトに履き替えていたボッタスの様子をみて、ハミルトンもチームの指示でピットイン。ラスト4周で20秒差を追いかけます。51周目、雨足が強まる中、ノリスはターン5で止まり切れずコースアウト。インターミディエイトに履き替えたハミルトンに首位を明け渡します。そして、ハミルトンがこの勢いのままトップチェッカー。自身のキャリア通算100勝目となる記念すべき勝利を挙げました。2位はフェルスタッペン。最後尾スタートながらボッタスの助けもあり(?)着々とジャンプアップ。ハミルトンに勝利は譲ったものの、選手権でのダメージは最小限にとどめました。それにしてもボッタス、フェルスタッペンのことをやけにアッサリ前に行かせましたが、来シーズンは違うチームで走るので「もう義理立てする必要は無いや」とでも思ってしまったのでしょうか。そして、7位は傷心のノリス。ポールポジションからスタート。序盤サインツに首位を奪われるものの、すぐに首位を奪い返しました。終盤ハミルトンに迫られるも首位を快走。雨が降り出してからも何とか首位を守り抜きました。しかし、インターミディエイトに履き替えたハミルトンに首位を奪われ、その後は順位をズルズルと落とし結果7位に。首位争いをしている、まさにその時に雨が降り出した訳ですが、あの状況ならドライバーの心理としてタイヤ交換の選択肢は無いでしょう。その点メルセデスは上手くやりましたね。タイヤ交換を拒むハミルトンでしたが、先にタイヤ交換をしていたボッタスのパフォーマンスを引き合いにハミルトンの説得に成功。結果、ハミルトンの勝利に結びついた訳です。今回の勝利はメルセデスのチーム力によるものといえるでしょう。ノリスにとっては非常に残念な結果となってしまいましたが、今回の走りでドライバーとしての株を上げたのは間違いありません。初勝利の時まで精進を重ねて欲しいと思います。