日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

「なぜ?」不要✋

2024-07-22 | つれづれ
無責任体制を助長する原因分析
日本はいつの間にか無責任体制が蔓延ってしまっています。

私はその一因に「なぜなせ分析」があると思っています。

これこそが企業経営に於いて「なぜなぜなぜ」と原因追及し過ぎて
起こりもしない再発を防止に注力し過ぎて停滞するという悪循環を呈している気がします。

 
そこで、今日はなぜなぜ分析必要論と不要論の両面からその必要性を考えてみます。

企業経営において、「なぜなぜ分析」と「なぜ不要論」の両方にはそれぞれの良し悪しが存在します。以下にそれぞれのアプローチについて説明し、事例を交えてその利点と欠点を述べます。

なぜなぜ分析
利点:
  1. 根本原因の特定: 問題の再発を防ぐために、表面的な原因だけでなく、真の原因を追究します。これにより、同じ問題が再度発生するリスクを低減できます。
  2. 長期的改善: 根本原因を取り除くことで、同様の問題が将来的に発生するのを防ぐことができます 。
欠点:
  1. 時間がかかる: 問題の根本原因を見つけるまでに時間がかかることがあります。そのため、即時の対応が求められる場合には不向きです。
  2. 適切な分析が必要: 分析が不適切であると、無駄な時間を費やすだけでなく、効果的な対策が講じられない場合があります 。
事例: ある製造業の会社で品質問題が発生した場合、なぜなぜ分析を行うことで、特定の工程におけるミスが原因であることが判明し、その工程を改善することで再発を防止した事例があります 。

「なぜ」不要論
利点:
  1. 即時対応: 問題が発生した際に迅速に対応することで、業務の中断や遅延を最小限に抑えることができます。
  2. 柔軟性: 現場の状況に応じて柔軟に対応できるため、急なトラブルにも対応しやすいです 。
欠点:
  1. 根本原因の解決が困難: 表面的な問題を解決するだけでは、同じ問題が再発するリスクがあります。
  2. 長期的な視点の欠如: 一時的な対応に終始すると、根本的な問題が放置される可能性があります 。
事例: IT企業でシステム障害が発生した際、即座に対応してシステムを復旧させることが求められました。しかし、原因追及を後回しにしたため、後日同じ障害が再発し、さらなる対応が必要となった事例があります。

結論
どちらのアプローチが「正しい」と言えるかは状況によります。
長期的な視点で問題を根本から解決したい場合は「なぜなぜ分析」が適していますが、
即時の対応が求められる場合には「なぜ不要論」が有効です。
企業の状況や問題の種類によって、柔軟に使い分けることが重要です。

ということになります。
ので、
私は、原則「なぜなぜ分析」を後回しにして、目の前の事象改善に注力した後で
必要に応じて「なぜなぜ分析」を行っていこうと思います。



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