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ケース:頸部に皮膚病変

2020-10-30 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
 
左後頸部の皮膚病変
 
当院入院1か月前の病変で径10センチ
 
 
 
と発熱、白血球増多症が数週間続いていた。
 
 
前医で膿瘍が疑われ、抗菌薬で軽快しなかったため、デブリドマンが行われ大きな皮膚欠損ができていた。
 
 
当院紹介入院時の病変で径15センチ
 
 
 
しかし、発熱は依然として続き、膿の細菌培養からはMRSAと緑膿菌が検出され、今後の治療の見通しがつかないということで転院となった。
 
 
皮膚病変の周堤は、有痛性で隆起しており、中心部は潰瘍を形成し、膿汁も浸出していた。
 
 
 
壊疽性膿皮症(Pyoderma Gangrenosum)を疑った我々は、皮膚科と共同で皮膚生検を行い、多核白血球の著名な浸潤を伴う所見を得た。
 
 
皮膚病変の病理所見:多核白血球の浸潤を認めた。
 
 
 
壊疽性膿皮症の確定診断を得て、ステロイド療法と降圧酸素療法を行い、数か月かけて徐々に皮膚病変を治癒させることができた。

 

写真:知念海岸

 

 

 

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