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感染症を疑うときのバイタルサイン

2021-06-24 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
他の病気の診断と同じように病歴聴取と身体診察が重要である。
 
病歴から感染症を疑い、感染臓器を考え、そして病原体を想定し、その仮説について診察で確認していく。
 
 
診察の冒頭、できれば病歴聴取の前に、バイタルサインを測定しておくことを勧める。
 
 
バイタルサインは重症度を反映するものであり、緊急度を判定する根拠にもなる。
 
 
バイタルサインが不安定であれば直ちに処置をしながら診察を行う必要があり、だらだらと病歴聴取を行っていたのでは患者の状態が急速に悪化するリスクがある。
 
 
 
下記にバイタルサインのKey Points を列挙する。
 
 
・感染症では脈拍と呼吸数に注意する。上昇があれば敗血症を考える。
 
 
・体温は年齢と個人のベースライン値を考えて解釈する。
 
 
・β遮断薬内服中では脈拍上昇がないことがある。
 
 
・「 ショック+頻呼吸」を見たら敗血症性ショックを考える。
 
 
・体温が1℃上昇するごとに脈拍数が20/分以上増加しているときには細菌感染症を考える。
 
 
・「 上腹部痛+頻呼吸」のときは腹腔内臓器以外の原因を考える。
 

 

写真:西原町東崎の海岸

 

 

 

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