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血清浸透圧による脱水の分類

2017-06-27 | 勉強会
 
体から「水分が脱する」現象が脱水。
 
 
 
 
臨床的には、体内からの電解質喪失(主としてNa)とのバランスにより、脱水の分類がなされている。
 
 
 
 
水の欠乏のほうが電解質の欠乏より顕著に多いと体液は高張(高浸透圧)となり、これを高張性脱水(hypertonic dehydration)という。
 
 
 
 
一方、電解質の欠乏のほうが水の欠乏より顕著に多いと体液は低張(低浸透圧)となり、これを低張性脱水(hypotonic dehydration)という。
 
 
 
 
水と電解質の欠乏に同程度であれば、等張性脱水(normotonic dehydration)となる。
 
 
 
 
一部の研究者は「血清浸透圧の上昇または血清Na濃度の上昇」を脱水の定義としている。
 
 
これは「高張性脱水」のみをとらえる定義である。
 
 
この場合、低張性脱水と等張性脱水を見落とすリスクがある。
 
 
 
 
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