燃えるフィジカルアセスメント

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論文を書きすすめるときのポイント

2018-04-11 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
4/10に琉大医学部4年生のみなさんを相手にTBLの授業をやってきました。
 
黄疸の鑑別診断についてです。
 
それにしても、今の医学生のみなさんは元気ですね。
 
それでは、本題にいきましょう。
 
 
 
ポイントは最初からスペルチェックや文法校正はしないことです。
 
 
「作業ノート」をつねに参照しながら初稿を書き進め、脱線を予防しましょう。
 
 
 
 
最初は、ミススペルや人称、時制、文法、語法を最初は無視。
 
 
できるだけ早く書くようにする。
 
 
数日の間を入れると流れを忘れてしまうことが多いからです。
 
 
 
 
科学論文のパラグラフ構成を臓器にたとえてイメージすると書きやすくなります。
 
 
 
 
臓器には階層構造(ヒエラルキー)があり、「臓器→組織→細胞」のように複雑(詳細)になります。
 
 
1つのパラグラフは1つの臓器のようにとらえます。
 
 
この臓器構造を研究論文のパラグラフ構造にあてはめると、パラグラフ中の文の順番はこうなります。
 
 
トピック・センテンス:臓器(例:腎臓)
 
リード・センテンス:組織1(例:糸球体組織)
 
説明センテンス:細胞1(例:糸球体内皮細胞)
 
説明センテンス:細胞2(例:糸球体メザンギウム細胞)
 
 
リード・センテンス:組織2(例:尿細管組織)
 
説明センテンス:細胞1(例:尿細管細胞)
 
説明センテンス:細胞2(例:尿細管間質細胞)
 



写真   四国の鯉たち2

 

 

 

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