みなさん、こんにちは。
今回は起立と歩行です。
大切な機能ですので、よく観察しましょう。
① パーキンソン病:
四肢は屈曲し前傾姿勢にて小股で歩く。
歩行開始困難や突進現象がみられる。
② 片麻痺:
麻痺側の足は伸展し、弧を描くように前に出して歩く(片麻痺歩行)。
麻痺側の上肢は振りが減少。
③ 対麻痺:
両側の下肢は伸展し、それを持ち上げるようにして歩く(痙性歩行)。
トーヌスがさらに亢進すると両膝が重なり合う(ハサミ歩行)。
④ 小脳疾患:
患者は両足を広げて酩酊様歩行を呈する。
⑤ 脊髄後索や深部感覚神経障害の患者(脊髄癆など)
閉眼や暗所での歩行が困難。
⑥ 筋ジストロフィー症、多発性筋炎など腰部筋力の低下をきたす疾患:
腰を左右に振りながら歩く(動揺性歩行)。
⑦ 腓骨神経麻痺:
足関節の背屈が困難のため、足を過度に挙上して床に叩きつけるように歩行(鶏歩)。
備考:
全身性エリテマトーデスでは中枢神経系ループスとして脳梗塞、脳出血、痙攣などがあるが、最近は抗リン脂質抗体症候群による脳血栓症などもしばしばみられる。
全身性エリテマトーデス、結節性多発動脈炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症や多発血管炎性肉芽腫症などでは多発性単神経炎の合併がみられる。
写真 ドクターカーの正面像です
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症候別“見逃してはならない疾患"の除外ポイント: The 診断エラー学 |
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