みなさん、こんにちは。
Choosing Wiselyは、病気の診断や治療において、エビデンスに基づいた賢い選択ができるように、医師患者間の対話を促すための世界的キャンペーン活動。
有害事象につながるリスクの高い過剰診療や、価値が必ずしも高くない過剰検査を減らそうというものである。
具体的な活動として、各国の臨床医学系学会は、推奨リストを挙げている。
今回は、Canadian Association of Gastroenterologyが発表したリストを表に示す。
表: Canadian Association of Gastroenterologyの推奨リスト
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【1】Don’t maintain long term Proton Pump Inhibitor (PPI) therapy for gastrointestinal symptoms without an attempt to stop/reduce PPI at least once per year in most patients.
少なくとも年に1回の中止または減量の試み無しに、消化器症状のためのPPIを長期継続してはならない。
【2】Avoid using an upper GI series to investigate dyspepsia.
上部消化器症状の精査として上部消化管透視検査を行ってはならない。
【3】Avoid performing an endoscopy for dyspepsia without alarm symptoms for patients under the age of 55 years.
55才未満で警告症状のない上部消化器症状に対しては上部消化管内視鏡検査を避けよう。
【4】Avoid performing a colonoscopy for constipation in those under the age of 50 years without family history of colon cancer or alarm features.
50歳未満で警告症状や大腸がん家族歴のない便秘に対しては下部消化管内視鏡を避けよう。
【5】Don’t routinely use long term steroid therapy in inflammatory bowel disease.
炎症性腸疾患では長期ステロイド療法をルーチンには行ってはならない。
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写真:知念海岸
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