みなさん、こんにちは。
バイアスはあらゆる分野でみられます。
これを知っているとさまざまな場面で役に立ちます。
前回の答え: オーバーコンフィデンスバイアス overconfidence bias
解説:
anchoring bias(最初に考えた診断に固執して考えを改めない)
availability bias(最近遭遇した類似症例と同じ疾患を考える)
confirmation bias(自分の仮説に不適合なデータを無視する)
hassle bias(自分が最も楽に処理できるような仮設のみを考える)
overconfidence bias(前医や指導医の意見に盲目的に従う)
rule bias(通常は正しいルールであるが過信するとミスリードされる)
バイアスの影響で、本来やるべきwork-upを途中で止めてしまうことを「premature Closure」と言います。
自分自身を客観的に診る(メタ認知)ことでバイアス回避を図ることが必要。
⑧ 65才男性、糖尿病で近医通院中。
今回今朝から、気分不良、冷汗、動悸にて受診。
血圧90/50mmHg
A医師は、「薬剤性低血糖では血圧は下がらない」ということを知ってはいたが、
糖尿病薬による「低血糖」を考えた・・・迅速血糖チェックで180mg/dl
その後、B医師により「糖尿病による無痛性急性心筋梗塞」が疑われ、ECGにて診断確定された。
A医師のバイアスは?
1. アンカリングバイアス Anchoring bias
2. アベイラビリティーバイアス Availability bias
3. オーバーコンフィデンスバイアスOverconfidence bias
4. コンファーメンションバイアスConfirmation bias
5. ルールバイアス Rule bias
6. ハッスルバイアスHassle bias
写真 鏡検中の研修医です
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