薬剤熱を考えたときには、不要な薬剤を中止するとよいでしょう。
既往歴にアレルギー疾患があることもあるが無いことも多いです。
同じ薬剤を投与中に原因不明の発熱の既往があった場合には、可能性がさらに高くなります。
検査所見では、末梢血白血球、ESR、CRPなどの炎症反応検査の上昇をみることもあります。
末梢血白血球は10,000/㎜3を超えることもあり、左方移動を伴うこともあります。
好酸球数は正常のこともあり、好酸球数が正常でも薬剤熱は否定できません。
また、ESR 100 mm/hr以上、CRP 10 mg/dl以上となることもあります。
細菌感染症と区別が困難な場合、それまで投与されていた抗菌薬を中止し、できるだけクラスの異なる抗菌薬へ変更するようにするとよいでしょう。
細菌感染症と区別が困難な場合には、血液培養検査(2セット)は必須ですね(心内膜炎を疑う場合には3セット以上)。
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