みなさん、こんにちは。
この症例では、呼吸数増加に加え、病歴で倦怠感と食欲不振以外に咳と痰があり、肺炎が最も疑われる。
SpO294%(室内気)は正常範囲内のような印象があるが、SpO2<95%(室内気)は低酸素があると考えた方がよい。
体温は36℃台なので一見して平熱のように見えるが、この年齢では発熱があると考えた方がよい。
年齢別の発熱の基準を表に示す。
よく老人性の無熱性肺炎という表現を聞くが、実際には患者本人のベースラインの体温から上昇していることが多い。
無熱性の肺炎は実際にはまれなのである。
例えば日野原重明先生は普段35.4℃であり、36.8℃でも「発熱あり」となる。
表 年齢別発熱の基準
・小児>37.2℃
・大人>37.0℃
・高齢者(65歳以上)>36.8℃
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写真:西原町東崎の海岸
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