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腹部ヘルニア疑いの場合の触診法

2017-03-23 | 勉強会
 ヘルニア開口部に注意→鼠径・大腿・臍部・手術創(痩せた高齢女性では大腿ヘルニアに注意し、必ず大腿まで観察する)
 
 
 
 
患者さんに咳をさせて触診中の指に衝撃が伝わるかでヘルニア開口部を確認。
 
 
 
 
ヘルニアを認めた場合には以下の2点に注意



1.       還納可能かどうか→還納不能であれば嵌頓ヘルニアincarceration herniaを示唆します。



2.       圧痛の有無→強い圧痛を呈する場合には絞扼性イレウスstrangulation herniaを示唆し、緊急手術の適応を考慮します(無理に用手的な還納は避けます)。

 

 

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