みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
直観的推論では認知的近道（ヒューリスティック）を多用する。
ヒューリスティックを研究しているGerd Gigerenzerによると、熟練者はテーク・ザ・ベスト・ヒューリスティック（take-the-best heuristic）や迅速倹約決定樹（fast and frugal tree）による直観的推論をよく用いているという。
テーク・ザ・ベスト・ヒューリスティックは、もっとも重要で決定的な情報から吟味するというもの。
迅速倹約決定樹は第二および第三ベストの情報も組み合わせた２分割思考であり、この樹を用いるとさまざまな疾患における臨床判断の正確性が増すことが証明されている。
では、頻度の少ない疾患への診断推論は、どのように行うべきであろうか。
システム１と２の両方のシステムを賢く使うことをお勧めする。
頻度の少ない疾患においては、熟練者でも経験症例は少ないし、尤度比などの診断特性データは少ないからだ。
写真 浦添にある森
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