「細胞内スペースの水分量が減少すること」が脱水dehydrationの定義。
脱水の５大原因は下痢・嘔吐・大量発汗・水分摂取低下・過剰利尿。
これらの原因が複数重なった場合や、より重篤であった場合、あるいはより長時間（長期間）であった場合には、脱水の重症度も強くなる。
また、高齢者（とくに女性）では体内総水分量の割合が少ないため（体重の45％程度）、脱水になりやすい。
しかしながら、脱水の主要な原因となる下痢・嘔吐・大量発汗・水分摂取低下・過剰利尿などでまず減少する水分は、血管内（2nd space）と間質・腔スペース（３rd space）に存在する水分である。
血管内・間質・腔スペースの水分量が減少すると、すみやかに細胞内スペース（1st space）からの「水分の移動」がみられ、「細胞内スペース中の水分量が減少すること」になる。
そして最終的には「体内総水分量が減少する」ことになり、これを脱水の定義としている教科書もある。
写真 多賀城
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鑑別診断ネモニクス |
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