いよいよ Fender USA の電話面接は明日に迫った
血圧が高くなっているので、わずか数日間とは言え健康に差し支えるので 『 昼夜逆転作戦 』 は取りやめることにした
それでも電話面接は早朝であることには変わりはないので、慣れるために今朝は5時に起床。眠い目を擦りながらここ数日かけて頑張ってまとめ上げた予想される質疑応答を“虎の巻(要はカンペですな...)”として作っておくことにした
これを使って今日の午前中に3回目の 『 デモ面接 』 をカナダの友達と行う予定だ
家の外からも朝特有の音がいろいろと聞こえ始めた頃、突然電話が鳴った。時計に目をやるとまだ7時...深夜早朝の電話って一般的に 『 訃報 』 のケースが多いものですよねぇ
“誰何だろう、こんなに早く...”と恐る恐る受話器を取り上げ、“もしもし~”と応対してみる。ところが何にも聞こえない。もう一度繰り返してみるが、受話器の向こうに人の気配はするのだが応答はない
その瞬間、ハッ!と思い、
“Hello?”と言ってみると、なんと明日に延期になったはずの Fender USA の面接官ではないか
もぉZUYAさん、眠い上に頭の中は完全にパニック。しかも完全なるネイティヴのスピードで話しかけてくるではないか! き、聴き取れない
“あれ?今日ではないはずですが...”と言うと、“悪い悪い。俺の勘違いでやっぱり今日かけちゃった~”とか言ってる...
おいおい、おめぇさんが日時を変更してくれって言ったんだろうよ。どうしよう...と思ってる間に質疑応答が始まる
そろそろトイレに行って顔も洗おうかなんて思ってた時に電話を取ってしまったから大変だ。取り敢えず我慢するしかない。そんな状況の中でいくつかの質問には何とか答えることができたのだが、“眠気”、“驚き”、“尿意”、その他の物がもう頭の中で“ミックス・ジュース”である
次の質問で遂に全く面接官の聞きたいことが理解できなくなり、3度ほど聞き返すとさすがに向こうもこれは無理だと判断したようで、
“ちょっと、待ってろ。今、通訳者を用意するから~”
と電話を保留状態...
“え、通訳者!? そんなのがいるのか?”
向こうも予期せぬことだったようで、通訳者を用意するのにかなり手間取っている。ZUYAさんは“ここしかないっ!”と思い立ちトイレに駆け込み、顔と肩で受話器を挟みながら用を足すことに(女性ファンの皆さま...ごめんなさい)
今ここで電話がつながって、この“不愉快なサウンド”がアメリカに聞こたら国際問題になるのでは...などと馬鹿なこと考えながら何とか用を済ませ席に戻ったのだが、まだ電話は保留状態のまま
今の内に 『 虎の巻 』 をプリントアウトして...と思っていたら、担当者と女性の通訳者が電話に登場。ここからはまさかの日本語での面接となる
“こんなんで良いのか? なら俺にもまだチャンスが...”
と思っていたら、これ以降の質問は全て“ビジネス・ワーク”について...
日本語でもそんなの話せないよぉ...と涙声になるのを我慢しながら懸命に受話器に(実際は通訳者に...)語りかけるZUYAさん...
何なん...この展開は...
結局、面接時間のほとんどの時間を通訳を介して話すことに。ZUYAさんが 『 いかにフェンダーのギターが好きなのか 』 、 『 愛機テレキャスターとの運命的な出逢い 』 、 『 デラックス・リヴァーブ・アンプの独特のドライブ・サウンドについて 』などを熱く語る時間など1秒たりともなかった...
ZUYAさんの“アメリカン・ドリーム”って、所詮この程度だったのか...
電話が終わった後、血圧がさらに上昇したことは述べるまでもないだろう
この日のために15年前にカナダで買った英語版フェンダーの歴史書を押し入れから引っ張り出したのだが...
今日の午後無料オンライン英会話を利用しようと購入した 『 webカメラ 』 が無情にも面接終了3時間後に届く...