俳句教室に久しぶりに出席し懐かしい皆さんとお会いすることができた。 句会の席でSさんが、日を変えて、花を見に行きましょうと誘ってくれた。
昨日、彼の車に便乗させてもらい荘内に出かけた。 荘内というのは、当市の西に位置する緑豊かな田園地帯である、そこを横断する農業用水路に黄色の花が群生していた。
花音痴の小生は、帰宅後インターネットで調べ、ようやく「黄菖蒲」だと判った。菖蒲は紫色だと思っていた先入観を、根底から覆された。
沸きし湯に切先青き菖蒲かな 中村 汀女(なかむら ていじょ)
そういえば、長いこと菖蒲湯にも入っていない。
菖蒲見物の後、市内の北西に位置する「横田公園」に案内された、沢山の鯉幟がはためいていた。
驚いたことに(当然なのだろうが)、全ての鯉幟が同じ方向を向いているのである。
句会で小生には解釈できず気にかかっていた句が一つあった。どんな表現かといえば、「・・・鯉幟が同じ角度で・・・」という先生の句であった。
この公園は先生のお宅から近い、おそらくこの情景を詠まれたのではないかとSさんは、云うのであった、これで一件落着。
まさに「連凧」ならぬ「連鯉幟(れん こいのぼり)」である、次の句の自分の解釈にこの連鯉のぼりの光景も加わった。
四万十川(しまんと)の風ふんまえて五月鯉 田村みさを
しかし、「連鯉幟」が近年の風習のためだろうか、これを詠んだ句はまだ非常に少ないようである。
気持ちの良い五月の午後を過ごすことができた。
ありがとう、Sさん、またお願いします。
<!-- 風にはためく一連の鯉のぼり -->