美男俳優の榎孝明さんがNHKのスタジオパークに昨日登場「冒険家族の仰天生活」と題する番組だった。
勿論小生のひいきの俳優さんの一人であるが、絵の上手なこと以外、彼のプロフィールを知らなかった。すごい美男子であるが、メロドラマやラブロマンス向きの俳優さんではないように感じている。
なんと古武道や剣道の達人で、体重のかなりありそうな男子アナをひょいと起こしたり、彼方に飛ばしたり不思議な超能力を身につけておられたのに驚いた。
しかし、小生の一番の関心事は「冒険家族の仰天生活」である、これが何かといえば、12歳のご長男と二人でインドを10日間、出たとこ勝負の旅をしたというのである。 往復の航空券のみ用意し、後は安宿を探しながらの行き当たりばったりの旅をしたという。
端正な顔立ちからは想像もつかないが「偶然は全て必然」と悟っておられ、さらに小生が一番感心したのは「価値観の違いを、身をもって悟っておられる」という点だった。
昨日も、某国の地下鉄で少女が、他人の持っている高価な音楽を聴く小道具が羨ましかったという驚くべき動機で人を線路に突き落とすといった事件があったが、これも価値観すなわち物差しの狂いであろう。
榎さんいわく、お金や物や地位などなくても生き生きとインドの庶民達は生きている、それは価値に対する基準が我々と違うからだというのである。
そうなのである、世界の多くの国では、庶民達は自分達の価値観でそれなりに豊かな生活をしているのである。
きらきらと輝く澄んだ目をした貧しいと我々がいう多くの人たちは、どっこい彼らは我々を物質文明の亡者とけなしているのかもしれないと、しばしば思ったものだった。
小生もかつて開発途上国で本当の満足・豊かさとは何かを考えさせられたことを思い出したのだった。
どこかの国の代議士が彼女を連れて、無料のパスで旅行するなど何と浅ましいことか、こんな物差しの狂っている人が国政の中枢にいるなどもってのほかである。