「俳句名人になりきり100の発想法」、著者;ひらの こぼ、発行所;(株)草思社、2010年発行の第3章から、小生専用の自分の型を作るために幾つかを選んだ。それを順次ご紹介する。
小生の苦手とする、作句上のテクニックに関する勉強である。苦手なので、師匠を選ぶのに難渋した。
二人目は「長谷川櫂・・・切れ字「かな」を使いこなす」である。切れ字を上手に使いこなすことは基本中の基本である。どうしても勉強しなくてはならないものである。
* はるかなる旅のここちの初湯かな
* 赤々と日の沈みゆく枯野かな
* 水底の砂の涼しく動くかな
* 揺りゆれて花揺りこぼす桜かな
* 暗闇に水の湧きゐる椿かな
* 禅寺は秋の虫干日和かな
* 家中の硝子戸の鳴る椿かな
さりとて、上記の例句から何か感じ取れたかというと、実のところ全く何も手法として会得したものはない。仕方がないので、ひたすら“かな”を用いた句を作り続けるようにする以外になさそうである。