神経内科で血管の弾力性を測定するエンドパッドという検査があった。あまり快適ではない検査で、正味15分くらいベッドでじっとしている必要があった。
カーテンで囲まれたベッドに検査器具を装着して横たわっている小生の周りでは、神経内科で行われている様々な検査の音が聞こえてきた。
そのひとつに、痴呆の検査と思われるものがあった。
4桁の数字を聞いて、それを暗記する検査や、数字を聞いて逆に発音する検査や単語を幾つか覚えさせられてしばらくほかの作業をしてから思い出す、・・・等次々と頭の機能を調べる検査が行われていた。
体を動かすことを禁じられている小生にとって、自然と耳に入るその検査の声を真似て自分でも行ってみた。
あれれー!?であった、思いの外痴呆検査ができないのである。小生も立派に痴呆が進んでいるのだと実感した日となった。