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西の京から平城京跡へ遷都1300ウォーク。

2010-09-12 23:38:26 | ウォーキング
12日の日曜日、お世話をしているウォーキング倶楽部の月例会で「西の京から平城京跡-遷都1300年ウォーク」を開催した。
午前9時半、集合場所の近鉄西大寺駅南口に集合、この日の奈良は朝からかんかん照りで予想最高気温は35度、炎天下の歴史街道を厳しい暑さの中を歩くので、みんなそれなりに暑さ対策をしていざスタート!



まず、すぐ近くにある奈良時代に聖武天皇の娘、女帝・称徳天皇の発願で建立された西大寺へ寄った。ここは大きな茶わんでお茶をいただく大茶盛で知られている古刹でかっては東の東大寺、西の西大寺と称せられ東大寺に匹敵する規模だったらしいが、たび重なる火災で伽藍のほとんどを焼失した。ここのお気に入りは本堂で、別名が「壁なしのお堂」と言われる土壁がまったくない総板張り、青空を背景に天にそびえる姿は美しい、ここから北へ行くと秋篠寺、南へ向かうと西の京方面へ。



今日はその西の京へ向かう、途中で菅原道真の菅原家の発症の地、道真が祭られている菅原天満宮へ、ここには境内に七体の牛の像が祀られていることで知られている。



天満宮では、11歳のねこちゃん(ミー子ちゃんに仲良くしてもらった)に見送られてすぐ近くの行基が創設した喜光寺へ寄った。



この寺は本堂しかないが、この本堂が東大寺の大仏殿を建立するさいに摸されたという「試みの大仏殿」と呼ばれていて、確かに大仏殿によく似ている。

ここからまた炎天下の歴史街道を阪奈道路をくぐり住宅街を通り抜けてすすむとやがて垂仁天皇陵が見えてきた。
何度も通りなれた道だが、いつもは逆方向に歩いているので逆から見える天皇陵の景色も意外と新鮮に見えてよい。垂仁天皇は11代の天皇で古墳の長さ227メートルの前方後円憤。堀の中に小さな島があるのが特徴で、この小島は天皇のため不老長寿の果物を探しに行ったという田道間守の墓。

天皇陵からは左手にはるか若草山がきれいに見え、左手前方には唐招提寺のある森が見える、近鉄橿原線にそって歴史街道をすすみ近鉄線を渡るとまもなく唐招提寺南大門に着く。

唐招提寺の正面入口のある南大門からは10年かけ昨年秋に再建した国宝の金堂が見えたが、今回はコースを急ぐため素通りした。グループでは限られた時間と相談しながら担当者が決めたコースを資料の通り歩くために時間のかかる拝観は断念さざるをえないことがある、ただ地元関西にいる者ばかりなので、その気になればいつでも一人で来ることができるので誰も気にしていない。



唐招提寺から薬師寺へのおなじみの道を歩き、薬師寺の入口は入らないで右へ、近鉄線を渡って西へしばらく行くと大池に着く。12時前で一層暑い。大池のほとりからこれから行く薬師寺の金堂の屋根、東塔、西塔、その背景に若草山が見えるビューポイントで写真でよく紹介されているおなじみの景色をしっかりと目に収めた。とくに東塔は秋から補修に入り10年間は見られなくなるので、ここからの景色も10年間は見られなくなるということ。
10年後、ここからこの光景を眺めることができるのやら・・・80歳、そう思うと去りがたかった。



薬師寺の近くまで戻り昼食にした。シートを敷きつめて全員で輪になって弁当、話し合い・・・13時からの国宝東塔特別開扉に合わせて薬師寺へ入った。



薬師寺で創建当時から唯一残っている東塔は、秋からの10月の補修前まで、これまで開いたことのない東塔の内部まで特別に見せてもらえた、メンバーの一人の話では、いま東京で建設中の高層ビルもこの東塔の技術が参考にされているとか、塔の真ん中にある支柱は1300年の時代を感じさせないほどしっかりした柱と見えた。コンクリートの建物はたかだか100年足らず、簡単に老朽化し価値がなくなって消えていく運命にあるのに木造の建物の命は長くてそれが美しさにつながるのだから不思議だ。



薬師如来と両脇に日光、月光菩薩のある金堂を拝観し講堂をまわって東僧坊へ。ここでしばらく休憩とした。薬師寺に行くと楽しみの一つがこの東僧坊にあるのでメンバーには説明して休憩を兼ね待機した。


(金堂)

(講堂)

(西塔)

やがて修学旅行生が静かに入ってきた。ここは修学旅行生にお坊さんが話をしてくれるところ。何度も来て知っているので個人的には勉強の時間と思ってノートとボールペンを用意していると担当の?若いお坊さんが来た。

今日の修学旅行生は茨城県潮来の中学生だそうだ。若いお坊さん、まる出しの関西弁でユーモアたっぷりに話しかける。ボケても突っ込みを入れても反応が少なくてやりにくそうだったが・・・それでも30分以上も巧みに話をしてくれた。もし、関西の中学生なら、かなり突っ込みを入れて、にぎやかな時間になるのにおとなしいなあ・・うちの女性メンバーのひとことに同感!

その若いお坊さん、後半にいい話をしてくれた。
“いま幸せと思うか”と質問。
「幸せ」「幸せでない」に少数しか手が上がらず、大半は反応なし。これは最近の修学旅行生に居共通する態度だそうな。全国から来る修学旅行生を相手にしているのだから真実だろう。つまり、幸せ感がわからない、いまいることを当たり前と思っていて、目の前に幸せがあることに気が付いていないということ。「小欲知足」と黒板に書いて、いろいろな角度から、わかりやすく話してきかせてくれた。
自分には大変勉強になった。ちゃんとノートもとった。子供たちも忘れないでおいてほしい。
最後のお坊さんのお願いごとも薬師寺拝観の思い出にしてくれるといいなあ。

薬師寺はオープンなお寺で誰でも修学旅行生と一緒に話を聞かせてくれるから、いつでも来たくなるお寺。仏教をわかりやすく広めていく、仏教を通して人間形成のお役に立つのもお寺の使命としているのだろう。数あるお寺の中でも自分には最も親しみやすい薬師寺、今年も二度目だ。

学習時間にあてたために故平山郁夫画伯の大壁画がある玄奨三蔵院はパス。秋篠川沿いに出てサイクリングロードを来た方角へ平城京跡をめざして猛暑の中をすすむ。
14時を過ぎて一番暑い時間帯。自販機を見つけると水を求めて走る、心配していた今日初めて参加の地元奈良の女性も楽しく歩いてくれて一安心。



やがて最終目的地の平城宮跡の朱雀門が見えてきた時はほっとした。ここから広い宮跡を一番北にある大極殿をめざす。



大極殿に入れる最終時間が16時、朱雀門を出たのが15時45分前後、宮跡地にある近鉄奈良線の踏切で待たされてイライラ、“誰か入口のところで門を開けておけ!”と言うと女歯科医のMちゃんが必死で走っていく・・・あの人、お孫さん二人。ちびのくせにほんまに元気ですぐにのってくれてみんなを和ませてくれるありがたい存在のおばちゃん。
1分前に全員が門限?前の入口にかけこみ、巨大な大極殿内部を初めてみせてもらった。先月の27日には光のフェアで夜のライトアップされた宮跡と大極殿をみたが360度見渡せる昼間に立って、改めて広大な土地にそびえたつ大極殿の威容さに圧倒された。





来月早々、ここで遷都1300年平城宮スリーデーウォークが開催されるがSNSのマイフレさんと一緒に歩くことになっているのでメイン会場のこの宮跡にはまた訪れることになる。

スタートした近鉄西大寺まで歩き、駅の構内にあるショッピングセンターを歩きながら、“今日はせんとくんに会わなかったね”と言っていたら、なんと正面から愛嬌いっぱい、お客さんにパフォーマンスしながら進んで来るせんとくんを発見!



さっそくお願いをしてメンバー全員とカメラに収まってもらった。



“暑いけど頑張ってや!”と言ったら両手で大丈夫と返ってきた。最後にラッキー!

ゴールのご褒美に缶ビールと飲み物で乾杯、すっかりいい気分になって近鉄、地下鉄を乗り継いでもどってきた。炎天下 約24,000歩、よく歩いた。

今日の身体 
○体重 61.1キロ ○体脂肪 13.9%  ○体内脂肪 10.5%