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新型コロナウイルス 国別・日別 新規感染者数 推移表 (4月22日現在)

2020-04-23 03:23:54 | COVID-19 世界状況

『 国別・日別 新規感染者数 推移表 』
    
米国大統領は「感染ピークは良い兆候」と言って経済活動の再開を促していますが、全米で 37,000人を超える過去最多に匹敵する感染者を記録しています。また、NY市の状況も変わらず良くなくてNY州知事の言葉とは若干違う様です。

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欧州各国も同様で、外出禁止規制をどう解くかが話題には出ていますが、日本の状況より遥かに悪い状態が続き、イタリアは急に感染者数が増えていて医療現場消耗の結果かと危惧されます。

翻って日本の状況は、決して良い状況とは言えませんが、メディアや行政トップが声を張る程に欧州の危機レベルとは大きな開きがあります。が、韓国やオーストラリアの様に収束を強く願わずにいられません。
  
  
  
『 単位人口あたり新規感染者、国別・日別 比較推移表 』
    
メディア報道の様に感染者の人数の大きさだけを見て、異なる国どうしで数字をそのまま比較して被害の大小を言う事に意味はありません。本来ならば 単位人口あたりの 新規感染者数で見る必要があります。
単位人口あたりの 新規感染者の数を比較しなければ医療現場の状況は見えてきませんし、国民が受けている感染への恐怖の程度も較べられないので、比較用の表を作成しました。

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各欄に記載の数字は人口 1億人あたりの 日別の新規感染者で、その数字が 1万人を超えた欄は薄いピンク色、5,000人を超えた欄には 薄いチャコールを縫っていて、一目で各国の状況変化と他国との比較ができます。
   
こうして見れば、米国の感染ピークは決して過ぎたとは言えず、同様に心配なのはイタリアで 暫く収束傾向を見せていましたが、気を良くした為か昨日は悪い結果を出しています。なお、欧州で一番心配な国は ベルギーと英国、アイルランドですが、ベルギーは収束気味の兆しを見せていますが、日本へはベルギー関連の報道機関が乏しく情報も乏しく日本メディアは注目していませんが、まだまだ心配な状況です。
   
また、英国の数字は決して良くありませんが、彼の国の統計処理の関係でしょう、日によって大きなバラつきがありますので、決して良いニュースは伝わっていませんから引き続き注意が必要です。
そして、ベルギー同様に日本では殆ど報道されない アイルランド の状況は 明らかに英国より悪く、且つ医療水準も英国より劣るとの情報もあって、かなり心配な状況です。
   
ロシアで感染が広がっているとの報道は入っており、それはこの表からも読み取れます。そしてそれ以上に広がりが見えるのがトルコですから、両国共に シリア派兵問題で争っている状況でなくなりつつあります。
他に、北欧・スウェーデンですが、高い福祉イメージとは異なって中々収束に向かえず、スイスの収束状況とは対照的です。

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別表に移り、注意すべきは シンガポール と 中東・カタールです。 感染拡大初期には感染対策で高い実績を残して注目されたシンガポールですが、今は全土で職場や学校を閉鎖する措置・サーキットブレーカーを発動せて4週間、未だに世界最高レベルの良くない数字を記録しています。同国メディア報道では、外国人労働者用の大型の寮施設での集団感染が原因である様に言っていますが、それだけで解決するかが心配です。
   
また、カタールは日本で全く注目されていませんが、シンガポール同様に注視すべき状態で、同じアラブ国家の UAE や サウジアラビア 以上に注意が必要でしょう。
   
最後に 米国の代表的な都市、NY市 と LA市のデータを見れば、NY市の状況は NY州知事 クオモ氏の発言以上に緊迫した状況で、比較的 感染被害が少ないと伝えられる LA市も “比較” した場合は低くても良くない状況です。
それとは対照的に オーストラリアの新規感染者は数日間発表されておらず、隣国・ニュージーランドの状況と比較しても脅威的、中国や韓国よりも良い状況だと数字は言っています。

 



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