勧君更盡一杯酒
(王維「送元二使安西」より)
半紙
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なんとなく描いた絵に
どういう賛を入れるかで結構悩みます。
賛は入れなくてもいいのですが
入れればなんか様になりそうな気がするので
入れてみようと思うわけです。
絵だけ描いて、誰からに賛を書いてもらうというのも
よく行われていたようで
自分の絵に、自分で賛を入れるのを
「自画自賛」といいます。
この言葉は、今では「自分で自分をほめる」という意味で使いますが
もともとは、こういう意味だったわけです。
ですから当然「自我自賛」は間違いです。
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「勧君更盡一杯酒」
というのは、「まあ、もう一杯飲めよ」というほどの意味。
この絵の場合、舟の上で二人が酒を飲んでいるということになります。
賛は、別に絵の「説明」ではないので
この賛は、ちょっと絵に「付きすぎ」かもしれません。
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ちなみに、この作品は
初めて自分で裏打ちしてみました。
市販の裏打ち用紙を使ったら
実に簡単にできたので、びっくり。
これなら、どんどん裏打ちしちゃおうかな。