宮澤賢治「雨にも負けず」(全文)
木原光威氏の作品
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今年の1月、東京都美術館で開催された「TOKYO書 2013」に
現日会を代表して出品された作品のうちの1点です。
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ご覧のとおり、杉の板に書かれています。これが会場では異彩を放っていました。
一目で杉板とわかりました。しかも、きれいに削ってあるわけではない
どこか、素朴な、ちょっと汚れたような杉板。
そこに、「雨にも負けず」の詩が全部書いてある。
その字のなんという深い味わい。
見ほれてしまいました。
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しかし、なぜ、杉板なのか、と思いませんか?
ぼくは、初めてこの作品を見たとき、ああ、紙だけじゃないんだ。
板に書くというのも「あり」なんだ、と思い、目を開かれる思いをしましたけれど
どういう事情でこれが書かれたのかは知る由もありませんでした。
その事情とは? それはこちらで。
作者自身による解説を読むことができます。
その事情を知ってこの作品を読むと
また違った風景が作品の向こうに見えてきます。
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師匠の越智先生による紹介がこちらにあります。
坂本沙於里氏による紹介はこちらです。
あわせてご覧ください。
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今回、現日会を代表して出品したのは、この木原氏と
ぼくの師匠、越智先生のお二人でした。
越智先生の作品もいずれご紹介します。
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