Yahoo!掲示板の「この事件、事故に”ひとこと 言いたい!”」で「沖縄の集団自決の遺族は年金詐欺だ」と繰り返している人達がいるので、さらに追加します。
梅澤少佐や赤松大尉の名誉を回復するため「命令しなかった」ということを強調する気持ちは分かります。でも、それを理由にあの沖縄戦で「軍命」がなかったとすることはできないでしょう。
沖縄守備軍司令官・牛島満中将の最後の命令は「最後の一兵まで戦え」です。投降は許していないのです。投降しようとする者が射殺されるところを目撃している人達がいるのです。また、日本軍は沖縄住民のスパイ活動を極端に警戒して方言の使用禁止を命じ、疑わしい住民をスパイ容疑で射殺しています。
当時の沖縄戦の日本軍にとっては、捕虜になることはスパイになることと同じだったと言えるのではないでしょうか。「生きのびろ」とは言っても、決して「投降してもよい」とは言えない状況だったと思われます。「いよいよ逃げ切れなくなったときは、潔く自決しろ」というのが軍の方針であり、「軍命」でしょう。だから手榴弾や青酸カリが必要だったのです。
宮城晴美さんの「隊長は部隊の最高責任者。隊長が『投降しなさい』と言っていれば集団自決は止められた」という言葉をかみしめるべきだと思います。
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