きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン(2回目)」

2003年07月10日 | 宝塚(月組)
 ラスト10分のショー、板付きのリカちゃんを見て涙が出そうでした。これが見られなくなる、ということよりも、ちゃんとトップとして充実期を迎えた後に退団公演ができる、そのありがたさに対してでした。ぶんちゃんやチャーリーは1作だったし、実年齢は違うとはいえほぼ同時期にトップになった同期のタータンは(演目数としては)3作。この3人については、私自身の中でそれなりに味わい尽くしてきた思っていましたが、やっぱり6作ぐらいやって、トップとしては不安定 → ん?イケるかも → 安定期 → 充実期 → 円熟期を迎え退団、って流れを見たかったかも・・・と、今日のリカちゃんを見て思いました。リカちゃんは任期は短いとはいえ、その流れを見ることができたのでファンとしては満足です。多分、リカちゃんはトップとして盛りの時に卒業できるでしょう。その状況を幸せに思います。

 本日は休演明けということもあり、みなさんの気力が充実していました。和物ショー、ゆらさんはうまいけど、やっぱり重心が腰のあたりで洋舞の型。コウちゃんはもう少し下で日舞の型になっており、この辺さすがだと思います。それならリカちゃんは?と申しますと、そんなことは超越した「紫吹淳」という型です。以前某掲示板でリカちゃんのことを「あれは『紫吹淳』という生き物」と書いた人がいましたが、まさにその通りですね。

 芝居は、まあ、相変わらず。修道院の場面がかったるいので目を閉じて音楽に集中しています(ジゼルやアベ・マリア、ムラの御崎さんは音が元気すぎでした。東京の伊沢先生はしっとりとした音で芝居を助けていると思います)。マリーが死んだのは卒業公演から半年後なので18歳ぐらい。7歳下のジルはその時11歳。で、だいたいプロのダンサーになるのは16歳とか18歳なので、最低5年はロドルフォがゴーストライターをやっていたんだよね。とか考えていたら、私が意識を飛ばしている場面で、どうも「ドン・ファン・ブランドを立ち上げてから10年ゴーストライターをやっていた」というロドルフォの台詞にあったようで。ますます謎なレオ様のキャリアなのだった。

 あと本筋と関係ないんですが、穂波亜莉亜さん、カジノの場面では超セクスィーなドレスですね。前から見れば普通なのですが、横がすごく空いています。胸が見えそう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする