きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯(はて)に―」(1回目)

2014年02月25日 | 宝塚(星組)
ナポレオンは「眠らない男」というより
すごくせっかちな男だった。
1幕は戴冠式直前まで。
2幕は戴冠式から退位宣言署名まで。

音楽は耳に良いし、
衣装等も金がかかっているのがわかるけど、
歴史の流れを追い掛けるばかりで盛り上がりには欠ける。
どこに気持ちを持って行けばいいのかわからないうちに終わっちゃった。
歴史的な事実を歌と踊りと狂言回しの語りで流れているのを
ぼーっと眺めることしかできない。

ドラマとして盛り上がるのは
ナポレオンが離婚を決意するところ、
ジョセフィーヌが身を引くところだけ。
もう少しどこかを削って、どこかを掘り下げてくれたらな。
今ここだから、次にこの戦いが来て勝って、と
わかっていることばかりが目の前で展開するだけだった。

最後は尻切れトンボだけど、
あの辺で終わらせておくしかないのもわかる。
生田くんの「オチが思いつかなかったので伏線は回収しません」とは違う。
けどやっぱり、唐突過ぎて、見ている方は取り残されるわ。

ときどき宙組の「トラファルガー」を思い出しながら見てた。
この時ネルソンとエマは、とかとか。
こちらにエマの夫と王弟も出てるんだよな。
「トラファルガー」はエマの「私たち似ている」が唐突で無理やりだったけど、
ドラマにはなってたなあ。

主演コンビの安定感、存在感、貫禄はさすが。
ちえちゃんは野心家の軍人が似合い、
ねねちゃんには人妻の色気がある。
紅・真風がかなりニコイチ。
こう使うしかないんだろうけど。
真風はモミアゲが似合うな。

ナポレオン2世のみっきいは口跡が良く
説明台詞がすんなり頭に入ってくる。
ベニが育つとじゅんこさんになるのかあ。
ウジェーヌのまこっちゃんをはじめ
役者は適材適所。

みっちゃんのタレーランは
ちょっとオーベルシュタインだったな。
主君に正しい助言をするけど嫌われる系。

出だしとラストにペガ子装置を使用。
眠らせている機械の有効活用と同時に
始まりと終わりが同じというのはいい手法。
雪合戦も最初はなんじゃい?と思ったけど
終盤で、ああ、あれは、という見せ方があり、そこは感服。

ロケットの衣装はどこから見てもゴールデンライアン。
いっそ手袋を白くして企業ロゴを入れちゃえよ。
タニタさん、どうですか?

みっちゃんはショーには出てなかったよね・・・。
階段の野郎ダンスのところはいなかったよね・・・。
 
指揮は西野先生でした。

まー、それでもさー、
ヅカの軍服祭りは楽しいようっ!
いやっほーーーい!
リアルの日本人男性では(例:舞台版銀英伝)
軍服祭りにはならないんだよね。
アンサンブルの絶対量もなんだけど、
体格と着こなし(補正含む)がね、
違うのよねー。


公演デザートは売り切れでした
もう1回行けたら食べたいな。
コメント
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