ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

韓国訪問報告 その2

2011年09月07日 | 3. 活動紹介

今回は、先日訪問した韓国(ソウル周辺)で訪れた施設や出会った人たちなどについてご報告します。

 

<緑色成長体験館>

ソウル市内クァンファムンの大通り沿いにある、地球温暖化問題等について学べる環境学習施設で、韓国政府によって設立運営されています。設立前に、私達が働いていた「ストップおんだん館」に関係者が視察に来ていたことをよく覚えています。「ストップおんだん館」を参考にしたいと言っていましたが・・・施設自体は、大がかりな什器やゲームなどが立ち並ぶ、日本にもありがちな派手なハコモノ施設という印象。

しかし2階に小さなワークショップスペースがあり、担当者によると、なんとかこのスペースだけは確保して、ワークショップ的な環境教育の可能性を残したとのこと。

許可をもらって中をのぞくとちょうど学生が授業を受けているところで・・・ホワイトボードになにやら見覚えのある絵が!なんと、「ストップおんだん館」で紹介したプログラムが参考に(コピー?)されていてびっくり!

 

<あは!>

変わった名前ですが、城南市(ソンナム市)にある地球温暖化に関する情報体験センターです。城南市の行政と市民ボランティアによって運営されています。ここにもどこかで見たような展示システムが! やはり城南市担当者も「ストップおんだん館」を訪問していました。

スタッフのみなさんはなぜか全員女性で、美しく知的でした。フロアには、食べ物(食事メニュー)のレプリカが置いてあって、食事と地球温暖化のつながりを考えられるような仕掛けがあったり、人形を使って環境について小さな子に伝えるツールを作り、工夫していたり、展示物より人(インタープリター)がメインになって伝える仕組みを心掛けている様子。

スタッフのみなさんから口々に「ツールを作り続けていくための方法は?」「この施設の改善すべき点は?」「インタープリターの育成はどうしたら?」など質問をいただき、短い時間でしたが楽しく意見交換をすることができました。

 (山)

 

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韓国訪問報告 その1

2011年08月08日 | 3. 活動紹介

7月中旬にゆいツールメンバーが韓国へ行ってきました!

そのご報告第一弾です。

韓国では、韓国環境教育ネットワーク(KEEN)の代表であるジョンさん夫妻の案内で、いくつかのソウル近郊の環境学習施設を見学しました。

そしてメインの目的である韓国の環境教育全国大会(2011 Environmental Education Conference and Festival)に参加してきました。

 

(会場に設置されたNGOのブースの様子)

 

まずは環境教育全国大会について。

韓国の環境教育全国大会は、毎年場所を変えて開催されているということで、今年はソウル近郊の城南(ソンナム)市での開催でした。

7月18日〜20日の3日間にわたり城南市役所が会場となって、エントランスでは環境教育に関わる全国各地の団体がさまざまなブースを出展したり、各会議室では気候変動などのテーマごとに「インタープリターコンテスト」が開催されたりしていました。

 

開会式のあとホールで、招待客である同行の金田裕子さん(イリュージョンミル)、松原雅裕さん(デジタリウムプロジェクツ!)が「広がる学びの展示システム」をテーマに講演を行いました。通訳は自らも環境教育を専門とする日本在住のウォンさん。日本でも打合せを行っていたので息はピッタリです。

地域の人たちの参加や、より深い双方向の学び、人材の育成等にまでつながる施設のありかた・運営の考え方などについて、かなり詳しく深い話が展開されました。

私たちはまさに以前このシステムに基づいて施設運営をしていたので、改めて振り返ると共に、やはり面白く貴重な取り組みだったと再認識できました。

そして私たちも壇上にあがり、参加型教材の紹介! 開発した教材の実物を見せつつ、ポイントを解説しました。

その後、急遽ブースで教材を展示することもできました。

熱心に質問や体験をして下さる方もいて、国が違っても学びは同じだと嬉しく思いました。

 

 

韓国では今、政府が気候変動問題に力を入れていることもあり、環境教育に対しても国の予算が付くようになってきたそうです。

しかし日本同様、派手派手しいハコモノ施設を作っておしまい、というようなケースも少なくなく、真の学びやその後の持続的な運営が考えられていない、と危機感を持ったジョンさんによって今回の講演依頼が実現したのでした。

金田さん、松原さん、そして私たちの発表や事例が、韓国の現状に一矢を報いることができたらと思います。

そして願わくば、国を越えて一緒に活動できたら尚いいな、と韓国の方と接していて思いました。

(小)

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ツールを作る

2011年06月17日 | 3. 活動紹介

ゆいツール開発工房(ラボ)は、その名のとおりツールを開発することを得意としています。

プログラムの全体の構想を練って、使う道具(ツール)を考えて、デザインして、出力して切ったり貼ったり、ラミネートしたり、また切ったり考えたり・・・。

環境のことなんて、DVDを見ればいいじゃない、という人がいます。

確かに、すぐれた映像には力があり、場合によっては効果的です。

クイズなんて、パワーポイントでやったら? と言われたりもします。

だけど、ゆいツールは“アナログ”にこだわりたい。

グループワークでカードを並べたり、ワークシートを書いたり、写真フリップをじっくり見たり、お互いに意見を出し合ったり、三択クイズのときは、「赤、青、黄」の3色カードで答えたり。

 

なぜなら、手を動かすことは心を動かすことにつながるから。

どんどん流れていく映像とは違って、アナログのものだったら、うーん…と立ち止まって考えることも、わからないことを相談し合うこともできます。

 

環境のことに限らず、ツールを使ってだれかと一緒にじっくり考える経験ってとてもエキサイティングです。

学びを共有したり、新しい道を探ったりするためにも有効です。

でも最近は、そのようなエキサイティングな機会が減っているようにも感じています。

ゆいツールでは、これからも様々な分野のツールづくりに挑戦していきたいと思っています。(山)

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大事なこと

2011年06月07日 | 3. 活動紹介

(スマトラの森の大きな大きな木)

 

ゆいツールは、つながりあう社会を作りたいと考えています。

つながりあうために、人と人の結びつきを生み出す道具(ゆいツール)を開発して、コミュニケーションや学びの機会を増やし、社会の中で損なわれつつある「絆」や「生きる力」「生きる知恵」を取り戻したいのです。

そして「つながりあう」と言ったときに、それは人と人だけでなく、人と生きもののつながりも指していると言えます。

 

「環境リテラシー」という言葉があります。

それは、環境問題に関わる人間の資質や能力を示す概念で、生態系と社会・政治的システムの両方を理解しながら(つまり生きものの世界と人間の世界の両方に配慮した上で)、全体としての環境負荷を下げることを目指します。

 

人間が地球上で生きていく以上、他の生きものとの関わり合いは避けることができません。
人間のために利用することだけを考えるのではなく、彼らからこうむっているサービス(生態系サービス)を正しく評価して、それをむやみに損なわないようにする努力が求められるべきではないでしょうか。

そのためにも、これからを生きる私たちが「環境リテラシー」を身につけることが、とても大事なことではないかと私は思っています。(山)

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開発プログラムの紹介1

2011年03月27日 | 3. 活動紹介

私たちが開発したプログラムをご紹介します。

 

生物多様性について、子どもたちにいかに楽しく、わかりやすく学んでもらえるだろうか?

難しいテーマですが、試行試作の末1つのプログラムが生まれました。

今回紹介するのは、生物多様性を伝える4段階のプログラムのうちの、第一段階のプログラムです。

なお、このプログラムは、千葉県柏市にオープンした新しいコンセプトの学習塾「サス塾」でも活用されます!

まず、日本にあるさまざまな自然環境(田んぼ、雑木林、杉林、山、草原)をイラストにしました。

そして、日本にいるさまざまな生き物を描いた「いきものカード」も作成しました。

これらのツールを使って、それぞれの生態系にそれぞれどのような生き物がいるのか貼りながら考えたり(写真)、生き物が持つ特徴を考えながらカルタをしたり、生き物に関するクイズに挑戦したりしながら、特色ある多様な生き物たちが存在していることや、生態系ごとの生物種の違い、共存のための工夫などに思いを及ぼすことができるように構成しました。

このプログラムは日本の小・中学生を想定して開発しましたが、2月のインドネシア・スマトラ島調査旅行でインドネシアの人(おもにNGOスタッフなど)に紹介したところ、田んぼ、森、川など向こうにも似たような環境があるため、皆さん興味深そうに体験していました。

比較的言葉に頼らない教材なので、国際的な応用も可能かもしれない!と夢を膨らませています。(山)

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これからに向けて

2011年03月20日 | 3. 活動紹介

東日本大震災で被災された地域のみなさまには、心より、お見舞申し上げます。今も大変厳しい状況の中で日々を過ごされている方がたくさんいらっしゃることを思うたびに、とても胸が痛みます。一刻も早くすべての被災者のもとに救援、支援の手が行き届きますようにと願っています。

 

3月11日の地震以降、日本は未曾有の大災害に見舞われ続けています。

刻々と変わる情勢に加えて、主要メディアだけでなくTwitterやFacebook等インターネットでもさまざまな情報が飛び交い、今ほど、ひとりひとりが自分で情報や状況を見極め、判断・行動する力が求められる時はなかったのではないか、と感じています。

また通信手段や交通手段が制限される中、人々があらゆる手段を駆使して互いに繋がり合おうとし、極限の避難生活でも連帯やコミュニケーションが大きな意味を持つといった状況を知るにつけて、人と人が繋がることの計り知れない意義や大切さを改めて痛感しています。

 

昨年10月から、コミュニケーションを通して主体性を育む学びや、社会のなかの“繋がり”の再構築などをテーマに活動を始めた私たちですが、これから、日本のあたらしい未来をつくりあげていく道筋において、私たちのノウハウや情熱をぜひ役立てていきたい、きっと貢献できるはずだ、と思いを強くしています。

小さな団体に何ができるか未知数ですが、まずはできることから1つ1つ、一歩一歩進められたらと思います。その具体的な活動について、このブログでまた発信していきますので、よろしくお願いします!

(小)

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森を守りたい

2011年03月07日 | 3. 活動紹介

2月半ばに1週間、インドネシアのスマトラ島(リアウ州)に行ってきました。

目的は、ゆいツール開発工房(ラボ)が持つ環境教育のノウハウを、熱帯林保全のために役立てられないか探るためです。

また、リアウ州にはさまざまなエコツアーの素材があるので、そちらも調べてきました。

 

写真は、リアウ州とジャンビ州にまたがるブキッ・ティガプル国立公園を管理しているレンジャーたちに、ゆいツールで開発した参加体験型プログラムを実践しているところです。こんな教材を使って、国立公園内に住む先住民や地域住民に環境教育を行えないだろうか?そして森を守ることにつなげられないだろうか?

 

そういえば今年は、国連が定めた「国際森林年」です。

世界の森林に関する情報はこちらをご参考に!

JATAN(熱帯林行動ネットワーク)

FoE Japan(森林のページ) 

WWFジャパン(森林のページ)

(山)

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ブログ、始めます!

2011年03月03日 | 3. 活動紹介

昨年10月からじわじわと(?)始まったゆいツールの活動も、少しずつ増えてきました。

私たちの活動内容や、活動で得た情報、考えていることや指向などなどを、もっと発信していきたい!

と思い、ブログを開設することにしました。

しばらくは不定期更新になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

 

写真がなぜいきなりゾウかって??

実は、ゆいツールの今後の活動を広げるため、2月にインドネシアへ視察に行ってきたんです。

そのご報告はまたこのブログで。ぜひ楽しみにしていてください!

(小)

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